554.ハインリッヒの法則
2022.08.11
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
医療安全の考え方の中で、死亡や重傷事故のような重大な事象が起こる背景には、30の軽傷事故、300の障害なし、ニアミス、ヒヤリハットが存在すると言われています。事故や勘違いが起きる場合、単に個人の不注意や疲労の問題に帰着せず、仕組みとしてミスが起こりにくくなっているか、システムとしてチェックしたり、システムをより改善するための話し合いを常に持っていくことが重要です。
当院では職員間での話し合いは常に必要に応じて速やかに共有し、また、ミスを減らすように努力しています。
傷病手当金意見書の交付なども、パスの紙を作成し、共有することで、どの職種のレベルまで仕事が進捗しているのか一覧できるように致しました。メンタルクリニックにありがちな大量の書類も、棚をフロー式にして、置いてある棚で、未記入、未確認、どのレベルなのか分かるように改善しています。
これからもよりいっそう皆様のお役に立てるよう、院内のシステム改善にも務めて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
553.命を育てる喜び
2022.08.10
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最近はまっているのは植物を増やし育てることです。
ウンベラータやカシワバゴムの第2弾も徐々に芽を吹いてきたので、ご希望の方はどうぞお楽しみにお待ち下さい。
去年、開業時に、多肉植物の寄植えを頂いたのですが上手く管理できずにしおれていました。寄植えは上手く管理できれば良いのですが、管理を怠ると元気がなくなってしまうため、思い切って全部バラして、同種類ずつ同じ鉢にして、家で育てた所かなり大きくなって来ました。多肉に詳しい友人の助言も受けながら・・・。
最近は、葉挿しといって、葉っぱから芽や根が生えてくる現象があるのですが、葉挿しに関心があります。
本来、多肉植物の増殖に適した時期というのは春か秋なのだそうですが、管理が悪かったのか葉っぱが落ちだしたので仕方なく始めた様な所もあります。
水を与えておくと増えるらしいと聞いてそうしてみたら実際に増えてきました。
葉挿しをすると、細胞は同じため、親株と同じようなクローンが育ちます。
赤ちゃんの髪より細い根を張ってきたり、胡麻より小さな芽が吹いてくると、生命の神秘に心打たれます。
毎日、お客様の悩み事の相談を拝見させて頂いているため、命を育てる喜びなどで癒やされるのは、日々の心身の充電になります。
多肉の葉挿しも増えてきたら、お裾分けが出来るよう試みたいと思います。
552.過去のことは水に流そう
2022.08.09
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これも目に入ってきた言葉でした。
友人と過去の出来事についておさらいをしている時、ふと開いた本から目に入ってきた言葉です。
こういうタイミングでこういう言葉が入ると、その出来事をストレスに感じたことは水に流せよ、と天だか仏様だか、神様だか知りませんが、自分を見ている人からたしなめられた気になりますね。思わず天を見上げて、見えてる?なんて聞いたりします。
全てのことが完全に流せるかと言えば、難しいことも多いかもしれませんが、済んだことは済んだこととして、過去のことを水に流し、今もしくは、次にやることに集中力を投入するのは重要なことです。
私も過去のことを振り返ったりこだわったりする癖はまだまだあるのですが、流せるものは水に流して、しっかり前を向けたらと思っています。
551.蓬莱の豚まん
2022.08.08
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551と言えば蓬莱。蓬莱と言えば豚まんです。
かくいう私も豚まん大好きです。大阪は、東京ほどではないにせよ、学会などが良く行われる大都市です。出張の折には551蓬莱の豚まんはお土産に欠かせません。まあ、他にも揚子江とか美味しいメーカーは一杯ありますが、大阪土産の重要な一つとして、551蓬莱の豚まんがあります。最近はなかなか対面の学会もなく、大阪土産を買う機会自体が減っているのがとても残念です。ですので、たまにフェアなどで見つけた場合は思わず購入しています。
肉汁のおいしさなどがコンビニエンスや工場生産のものとは異なり、美味しいんですよね。
もう1つは、そうやって出掛けた時に家族にお土産を買ってくるという心。それだけでも、留守番ありがとう、ただいま、お帰り、というやりとりが温かくなります。
皆さんは出張の機会や、あるいはたまに家族に感謝を伝える時、豚まんを買いますか?それとも違うものをご用意なさいますか?
550.Prendila come viene!
2022.08.07
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時々、看板や本の一句が目に飛び込んでくることがあります。
景色などから何かが飛び込んでくる時、取捨選択している無意識のフィルターが、顕在意識に届けたいと言っていると考えられます。
Prendila come viene!とはイタリア語で、あるがままを受け容れなさい、という意味のようです。
もちろん、ハラスメントやいじめを受け容れる必要はありませんが、親や国、すんでいる地域や肌の色、容姿などを選ぶことは出来ず、受け容れてから出発していく所もあります。
生まれながらにして選ぶことが出来ない物に関しては一旦受け容れて改善していくことになるでしょう。
とはいえ、何から始めていいのか分からないことも良くありますから、そういう時こそ私共へご相談頂ければ一緒に考えさせて頂こうと思います。
549.出藍
2022.08.06
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世の中には、自分より優れた人って沢山います。そういう方からの、学び方や姿勢などは、歳の上下に関わらず、参考にしたいものです。最近、九州大学において研修会をさせて頂いたのですが、一つ教えて10を知る人っているのだなとほとほと感心しました。長年積み上げてきた技法も、教えて一瞬で出来るようになられると、感心します。
ニュートンでしたか、私達は巨人の肩に乗っているに過ぎない、などということばがありますが、最初を切り開く場合は、ジャングルをなたで切って歩くようなものですが、後進の人達は舗装された道路を自動車で走るがごとくです。
ニュートンついでに、オリジナルに微分積分を考えたのは関孝和、ニュートン、ライプニッツくらいでしょうが、高校で習えば、高校生なら出来てしまいます(まあそれでも厳密な定義からは高校生にも難度が高いのですが)。
教えて見たら生徒の方が優秀だった、となると、藤井聡太竜王の師匠杉本八段って、きっとこんな気分なんじゃないかなと思います。
けれど、一生懸命研修してきた技法を優秀な先生に体得してもらえるのであればそれは望外の喜びに違いありません。
開拓者は開拓者の苦労があるものの、優秀な後進が患者さんに伝えた技術を使って頂けるのであればとても嬉しいことです。
また気持ちを新たにして、勉強を積み重ねたいと思います。
548.回復期の過ごし方
2022.08.05
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鬱も初期はとても落ち込んでいたりしますが、ぼちぼち出歩いたり、よく眠れたりするようになり、心理テストの鬱のスコアも改善してきて、社会復帰が見えてきた頃になったら、どのように過ごすと良いでしょうか。
お勧めは、社会復帰に準じた時間を過ごすということです。
出勤に間に合う時刻に起き、部屋着で良いのでパジャマで過ごすことは避け、朝食も摂る。男性なら髭を剃り、女性なら髪を整えたり肌のお手入れをする。
出勤に準じた程度歩き、朝寝は厳禁。
朝寝は睡眠リズムを崩すからです。
そして、漫画やクロスワードとかでも良いですが、遊ぶ時もテーブルや机の前に座り、背中を縦にして座ります。
寝てばかりいて落ちた背筋力は一朝一夕に回復しません。
そうやって、体を縦にしておく時間を増やし、じわじわと背筋力も回復していきます。
筋トレの背筋をやって良いかと言われても、どちらかというと背筋力の数値と言うよりは、持続的に体を縦にしておく習慣が重要と言うことです。筋トレの体力とは別の物だと認識しています。
このように、復帰の2~4週前くらいから自宅でも体を縦にして過ごし、勤務の流れに準じた生活に徐々に体を慣らしていきます。
いつも口頭でご説明していることですがご参考になれば幸いです。
547.時間の費用対効果
2022.08.04
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時間ばかり拘束される割には、得る物が少ない、というものがあります。
例えば、学校における何らかの委員会や班長活動です。コミュニティの役員なども場合によっては当てはまるかもしれません。
ある程度マネジメント力のある生徒や学生に一定の責任を持たせて管理すると、管理者は楽が出来るかもしれませんが、報酬もないのに管理責任を押しつけられる側はたまったものではありません。それが、マネジメント力の成長として得る物が大きければまだ良いのでしょうが、不具合があってそこを怒られて、とかでは嫌な思いだけが残って何をしているか分かりません。
それに、集団とはおかしな物で、正しいことを急にやろうとすると、抵抗したくなる人達が現れます。会費の値上げなんかは特に大変です。ある面が正しくても応じる側にも事情があるからでしょう。
いずれにしても、ある負荷が与えられる時、それに掛ける時間と、得られる物を比較してみます。時間をコストとしての費用対効果を考え、得られる物が大きければやる、マイナスであればやらない、という風に、割り切っていくのも重要ではないでしょうか。もちろん、付き合い上難しい場合もあるので、それは付き合いの深さや今後の予見も踏まえて考える必要があるでしょう。
このブログをお読み頂いたからと言ってその通りにうごけるかも事情によるとは思いますが、いずれにしても時間を一つのコストと考える費用対効果、という観点はどこかに留め置いて頂いてもよいかと思います。
546.邪気を避ける
2022.08.03
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邪気なんて本当にあるのかと言えば、医学者の端くれとしては、ない、というのが正解なんだと思います。
ただ、心理臨床をしていると、鹿児島の神田橋先生のように、邪気がどうのと言い出す人もいます。
邪気といえども、呪いや祟りの類いはないと思うのですが、悪意であったりあるいは、怒りや悲しみがどこかで滞留しているような感じとなると、「たとえて言えば邪気のような」感じというのは確かにあります。ボディーワークをしてみても、恐怖を感じれば尾骨の周辺が固まりますし、失恋すれば胸椎3~4番(気管分岐部)周辺が硬くなります。そして、気の流れが滞っているような所は触ると、触れた手がしびれてきたり、ぞわぞわします。その辺は皮膚電圧などで説明できるのかもしれませんが、嫌な感じを感じたらそれを邪気として認識しておくと、まあ対処が楽というか、現場では使い得る概念と言っても良いでしょう。
同じように、人や組織、場所にもそのような感じを感じることがあります。何となく嫌なものは嫌としか言いようがないわけですが。理系の学生でしたし父親の教え方は原理主義的でしたから、迷信はない!と言ってしまえばまあそうなんですが。その辺は幽霊はいない、という意味でむやみに迷信を怖がることからは解放してくれました。
しかし、社会的な身の安全や、自分の感覚を傷害してしまいそうな人や場所には近寄らないのが一番で、そういう意味でももう年取ってきたこともあり、嫌だなと思ったら必死に抵抗したりせずに、すっと避けることにしました。だんだんエネルギーが減ってきて生きる上での効率化を図っているのかもしれません。
少なくとも嫌な目に遭いそうな予感がある程度確からしく、避けても問題がないのであれば、避けて置いて良いのだと思います。
545.巣立ち
2022.08.02
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原稿をある程度書きためてアップしているので、写真は少し前のものになることもあるのですが、商店街には燕が飛び交っています。
良く行く八百屋の軒先には、もう親と見まがう大きな雛がひしめき合った燕の巣がありました。この投稿が皆様の目に入る頃には巣立っていそうです。
子供が進学や就職で実家を離れてしまうと、「空の巣症候群」なんて言って、子供の世話の量が減ってしまった母親などが、見飽きて面倒な亭主の顔ばかり見るのに辟易する、なんてことは落語の枕ではありませんが良く聞きます。
子育てって燕も苦労しているようで、人間の家の軒先に巣を作るのは、蛇やカラスなど天敵から雛を守るのに、人の往来があった方が良いということのようです。燕たちは渡り鳥ですが巣の位置を覚えていて、南の島で越冬しても、また同じ所に戻ってくるようです。一旦夏には人家の付近からは姿を消すものの、秋くらいまでは葦原などにいるようです。
受験生ご自身や受験生の親御さんなどからもご相談は頂くのですが、親の出来ることなんて限られています。
・諍いを起こさない(夫婦喧嘩をしない、子供に嫌みを言ったり過度な激励をしない)
・美味しく食事を食べさせる。
・安心した寝床を与える。
・学費を出す
まあこんなことしかできないわけです。
しかし、心配のあまり、子供を責めてしまったり嫌味を言ってしまう親も多いようです。
しっかり巣立たせるためには、毎日虫を捕ってきては雛に与える燕のように、安心と安全、食事を提供し続けることが大切なのでしょう。