37.解離と向き合う
2021.03.18
37.解離と向き合う
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
心療内科医としてのキャリアをスタートさせた際には、解離性障害を診ることになることは想像していませんでした。
福間病院でのキャリアの中で、600人以上の新患の方を診察して行く中で、100人に1人以上は解離の方がおられました。他の医師はそうでもなかったようなので、多分解離の方を見つけてしまう、ということなのでしょう。
軽症の方はそれほど通わずに落ち着いた人もおられますし、重症の方は、首都圏から来られる方もおられます。多重人格の方も診てきました。
私の場合、統合テクニックは使おうと思えば出来るのですが、どういうわけか、私の関わった患者さん達は統合されるのを嫌われる方が多く、それはそれなりにトーキングスルーでお話しさせて頂いていました。多重の拡人格の方それぞれを呼び出さずに話しているのが心地よいのか居着く方は結構定着されています。
まだその辺の考えや技術については論文や著書に出来ていないのですが、自分なりの気づきを蓄積している所です。
一般的な統合とはちょっと違うのかもしれませんが、なんか解離していても平気で診てくれる医者が福岡にもいるらしい、と思ってもらえればと思います。