1101.オカリーナいずみ様にお越し頂きました。
2024.02.17
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
先日は、大沢聡先生の同門、オカリーナいずみ様にご来院頂きました。
若い方ですが私よりオカリナ歴は長く、大沢聡先生を福岡にお呼びする際も、力になってくれた方と聞きます。
私はどちらかと言えばクラシック寄りですが、いずみ様はジャズ寄りで、個性は全く違いますが、お互いに師匠を敬愛し、日々オカリナに励んでいます。彼女は夜のライブに出演されることが多いようです。
また、切磋琢磨して行けたらと思っています。
1100.弱さという強さ
2024.02.16
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
故日野原重明は、聖路加病院の院長だったり、音楽療法学会を牽引したりとバイタリティー溢れる方で、100歳になっても講演活動をされており、心療内科の黎明期を伝えるために池見先生とどういうやり取りがあったか、わざわざ福岡にいらして下さり、講演して頂いたこともあります。
100歳超えのスーパードクターですが、4階以下の階段は自力で上がるとか、ルールを決めていたと言います。
しかし、彼が長生きした理由は、身体が弱かったからではないかとも思われます。結核をやって徴兵が不適格になったという所があります。兵隊さんになるには、結核で肺の一部が潰れていた彼は弱かったと言えます。逆にその弱さがあったからこそ身体に気をつけて長生きしたのではないかと思っています。
私も良く、寝不足や業務過多になると口内炎を起こします。結構痛くて嫌なんですよね、アフタ性口内炎。
息子も最近なったので、体質が似たんだろうなと思います。
友人に肝臓が壊れるほど酒を飲む人がいるわけですが、同じ生活をしていたら私だったら、ヘルペスかアフタが必発でしょう。逆に言えば、そこまで行く前に身体が弱っているとアラームが鳴るわけです。それによってそれ以上の無理や不摂生をしなくなります。
弱さという強さ、自分が弱いことを自覚している方が長期的には強いのかもしれません。
1099.看護師さん
2024.02.15
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
胃カメラネタを別の角度から書いてみます。
看護師は、非常に多彩な看護業務を許されている国家資格で、総合病院に勤務などしていると、ローテーションによっていろんな科の看護をしています。医師は、修行出来るのはせいぜい一つか二つの科ですから、出来る看護師は出来る看護業務の幅が非常に広い特徴があります。
内視鏡クリニックでは、バイタルを図ってくれたり、麻酔の前処置をしてくれたりする訳ですが、内視鏡のしんどい時に背中を優しくさすってくれていたのが実は一番体験的には助かりました。
ドクターも丁寧に接してくれているのですが、両手が内視鏡の操作で塞がっていますし、むしろ術者は内視鏡を制御して頂く必要がありますしね。本当に上手に飲めていたのかは実際分からないわけですが、背中に触れていると、緊張して固まった背筋が筋弛緩法で徐々に緩んでいく様も感じ取ってくれていたはずで、喉が詰まると緊張するが被験者が一生懸命リラックスしようと心がけていたのは触れていたからこそ汲み取って頂けた面もあるのでしょう。
当院でも、勇気を出して電話してくれた方に丁寧に看護師や心理士が応対させて頂いておりますが、彼女たちの優しさや配慮に支えられてのクリニックだなぁと、改めて思いました。
1098.胃カメラ
2024.02.14
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
いい歳になって、初めて胃カメラを受けてきました。
昔は、直視鏡なんて言いまして、サーカスの呑剣士が、喉のキシロカイン麻酔もなしに、喉~食道~胃と剣を通してみせる訳です。その要領で直視鏡は直接胃の中を覗くわけですが、ねじ曲げられないので、真っ直ぐ下の粘膜しか見えないわけです。
呑剣士でなくても、あるいは、光ファイバーの技術で、噴門部(振り返って胃の入り口)も十二指腸も見られるようになったのはとてもありがたいことです。
胃カメラはありがたいありがたい、と思って飲むものだ、と自分に言い聞かせて臨んだ訳です。
喉の麻酔はキシロカインゼリーというのをしばらく喉に馴染ませます。これがお薬の味が苦いんですね。イチゴ味とかないのかなと妻にこぼしたら、ないやろ、と一蹴されてしまいました。イチゴ味があれば、受けると思うんですがねぇ。
それでも喉は反射の世界なので、時々おえおえします。
案外苦しかったなぁと思いました。
筋弛緩法や動作法の知識があるので、自分が緊張しているのが分かりましたから、都度都度背筋や腕の筋肉を脱力させていきました。ドクターは上手に内視鏡をして下さったと思いますし、看護師さんからも上手に飲めていたと言って頂き、終わってみればどうと言うことはなかったのですが、やっぱり涙も出ましたし、次回は鎮静を掛けてもらうか、要検討です。
ちなみに、結果は大きな異常なしでしたのでご安心下さい。
1097.断れる関係
2024.02.13
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
私は、寂しん坊ですから、仲の良い人とご飯を食べたり、お酒を飲むことが好きです。ですので、勉強会の後などちょこっとお店に行くなんて言うのは割とある方です。
ただそこで一つだけ決めているのは、参加を決して強要しないということです。逆に、安心して断れるようにしています。
そういうこともあってか後輩の方もお弟子さんも、今日は帰ります、とあっさり帰る人も多いです。
毎回毎回遅くまで付き合わされるようだと集まり自体に来たくなくなってしまっては本末転倒というもの。
気兼ねなく断れる関係、というものの方が、健全なのではないかと考えています。
1096.とすね療法
2024.02.12
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
内観療法に自律訓練法、動作療法、催眠療法、行動療法、精神分析、交流分析、ブリーフセラピー。色々学んできましたが、とすね療法は知らなかったので、何だそりゃ?と思って本を読んでみました。
睡眠医学の権威、スタンフォード大学睡眠医学センターの河合真先生によれば、
とりあえず
すいみんやく(睡眠薬)で
ねむる(眠る)
療法
の頭を取って、と、す、ね療法なんだそうです。
精神疾患を改善させるためには、睡眠の確保が必須と言われています。一般に精神科医が、「睡眠薬を使って良いから眠って心のエネルギーを貯めましょう」と申しますが、まさにこのことと言えるでしょう。
私の方も最初の1ヶ月はベッドで寝たまんまでも良いくらいと睡眠を推奨しています。
鬱の治療が上手く行くには
①「とすね療法」でとりあえず眠る
②原因となる精神疾患の治療が抗うつ薬や抗精神病薬で上手く行く
という2つの要素が必要です。
もちろんこれで万全でもないですし、途中途中で、経過中の原疾患の再評価や治療の再構築を行う必要がありますが、とりあえず眠る、というのは大事なことなのだと思います。
(出典:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本:河合真著、丸善出版)
1095.タウン誌Sunday様に掲載して頂きました
2024.02.11
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
先日タウン誌Sundayの2.3日号に教えてドクターの所に掲載して頂きました。
過敏性腸症候群も良いかなと思いつつ、当院の独自の話は解離性障害かなという話をした所、ライターの方が随分関心を持って下さって記事になりました。
配布エリアが南区以南と、中央区の開業にしてはちょっと微妙なポジションではあるのですが、案外当院には春日市・大野城市・筑紫野市からもお出でになるので、お役に立てれば幸いです。
1094.痩せすぎモデル禁止法
2024.02.10
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
欧米では平均的な女性のBMI(body mass index:体重を身長(m)の2乗で除したもの)が25を超えてはいるものの、モデルの平均は、17.6だったという話もあります。
痩せすぎモデルは死亡例も報告され、摂食障害への悪影響があることから、2006年にイタリア政府がBMI18.5以下のモデルの露出を規制したのを皮切りに、スペイン、アメリカ、イスラエルなどでは同様の措置が執られています。2015年にはフランスで痩せすぎモデル禁止法が成立、英国でも、ロンドン交通局が非健康的な身体像の広告規制を打ち出しました。デンマークは業界内規制を作ったようです。
日本では、まだ法制化が遅れており、身長と体重の好評から言えばBMI14~16のモデルはまだ活躍していると言われています。
九州大学の心療内科では摂食障害センターがあり、摂食障害の相談の中枢として、各地の医療機関と連携しながら摂食障害と取り組んでおり、当院でも難治性の摂食障害はそちらにご紹介するなどして、対応しています。
太りすぎも良くありませんが痩せすぎも良くなく、健康を維持出来るよう取り組んでいきたいものです。
1093.聞いて欲しければまず聞く
2024.02.09
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。ギブアンドテイクはまず与えよ、とは申しますが、これも良い言葉じゃないかと思います。
患者さんから聞いた言葉で、家族とコミュニケーションを取るのに、聞いて欲しいがゆえにまず聞くことにしたとのことでした。ひっくり返るほどの価値観の違いなども浮き彫りになり、その上でどうしていくかを考えたのだそうです。
考えてみたら私共、イライラ矢口が募ってくると聞いて欲しくて聞いてくれる相手を探すことがあります。
しかし、家族になるとなかなかお互いの言い分が通らなかったりして、そこにいらついていると衝突ばかりとなる訳です。
家族こそ、上手くやっていきたい相手の最優先でしょうから、家族の対応や配慮があまりにも想定と違う場合は、話し合うと良いでしょうし、話し合う際は、まず相手の言い分を、言いたいことは飲み込んでインタビューするのが良いかもしれません。
聞いて欲しければ、まず聞く。すごいことだと思ったので、私も折を見て実践してみたいと思います。
1092.股関節のお話
2024.02.08
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
前回、膝の痛みの心身医学についてお話申し上げました。それでは、股関節の場合はどうでしょうか?
股関節は、人体における最大の関節です。大腿骨の骨頭は、丸くなっており、少し骨頭から下に首があります。これによって色んな角度に股関節が曲がるように出来ています。
ロボットとは違う構造になっており、生物の進化の優れた所でもあり不思議な所でもあります。
股関節は、人間の場合は、立位を取るために、文字通り股であり、最も大きな分かれ道ということになります。
パラレルワールドなんて考え方がありますが、もしあそこでグーを出していれば、チョキを出していれば、なんてことで人生の結果が全く異なることがあるのかもしれません。股関節の話は大きな分かれ道のお話になりがちです。
また、場所的に性器が近いため、男女を問わず性の間接的表現ということもあります。
股関節の不具合というと、大きな分かれ道に於いて悔恨があるとか、あるいは、性行為やパートナーとの関係が今ひとつである、ということも表しているのかもしれません。
これも前回と同じで絶対的なものではなく、参考資料としてです。
ただ、実際に整形外科医に行っていながら、セラピストや我々にその話をするということは、我々には理学療法士のようなリハビリテーションを求められているわけではないので、やはり象徴言語かもしれないなと思いながら心象風景を想像してお話を聞かせて頂いています。