58.発達障害かもしれない人への対処の工夫
2021.04.08
58.発達障害かもしれない人への対処の工夫
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
労務管理をしている友人から、対象の方は発達障害があるかもしれない、というご相談を受けました。
診察していない時は一般論でお答えするわけですが。
・話を聞いていないということでトラブルになる
→聴覚入力が弱い可能性があり、メモを書いて渡す。
・何回始末書を書かせても効果がない
→効果がないならやめましょう。
むしろ正しく出来る時に褒めた方が良い。
・指示の数
→1度に1つ。複数同時の指示は与えない
・誤学習の訂正困難
→出来る限り最初から正しい方法を教える。訂正が困難なことを知っておく。「やっぱり」とか変更が苦手なので避ける。
・目標は肯定文で与える
→迷惑掛けない様に、遅刻しない様にとか否定文での目標は理解しづらい(これは一般の人も同じ)
などが有効ではないかと提案しました。もちろん、地元の病院での受診がお勧めですし、気分障害や衝動制御など異なる問題のこともありますので主治医の見立てに従うのが最良です。
当院では発達障害で困難を抱えておられる方にもお力になれる様にして参ります。
57.つつじが咲きました
2021.04.07
57.つつじが咲きました
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
桜はソメイヨシノは1-2輪残るかどうかと言うくらい散り、つつじが7-8割の開花となりました。
桜は八重など別の種類のものはまだ盛んに咲いているものもあるようですが、主役はつつじに移ってきたようです。注意深く見ていると、若い花はまだ緑のつぼみがそっと葉の間から花になろうとしているのに気づくこともあります。日向のつつじは散り始めもあり、日陰のつつじはこれからといった所のようです。
四季折々の花に癒やされております。
56.将棋の駒
2021.04.06
56.将棋の駒
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
今、毎日新聞に、「無月の譜」という小説が連載されています。楽しみに読んでいます。
最近は、元名人、永世棋聖の米長邦雄氏の伝記、「名人を獲る」という本も読んでいます。
その中で、一つ素敵だな、と思ったのは、将棋の駒は、しまわれる時に一つの駒箱にしまわれる、というものです。 考えてみたら、囲碁の碁石は白黒別々ですし、詳しく知りませんがチェスもそのようです(子供の時に碁石を混ぜたら怒られました)。
敵味方に分かれていた将棋の駒も、試合が終わると、仲良く一つの駒箱に収まるのです、とあります。
探してみると、日本将棋連盟のコラムにもそのことが詳しく書いてありました。 https://www.shogi.or.jp/column/2017/06/post_167.html
将棋にはノーサイド精神が、英語で言わなくても英語の入ってくる遙か昔から、日本人の精神として存在していたのですね。
喧々諤々。色んな意見交換をした後は、駒箱が一つの箱にしまわれる様に、色んな相手と一緒に手を取り合えたら良いな、と改めて思いました。
55.当院のロゴについて
2021.04.05
55.当院のロゴについて
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
今日は当院のロゴのご紹介です。素敵で、私もとても気に入っています。
まつばら、にちなんで、まつぼっくりがデザインされて、六本松の地で開業するために、まつぼっくりを6つ意匠化して頂きました。
私も寺の子なもので、煩悩という言葉を良く聞かされて育ちました。
町の心療内科はまさに煩悩の相談所と言えましょう。煩悩とは、仏教の教義の一つで、身心を乱し悩ませ智慧を妨げる心の働き(汚れ)を言うそうです。その数は沢山と言われて必ずしも108とは限らないようですが、まつぼっくりの茶色の部分、しっかり108にして頂きました。煩悩の数が108かは諸説あるようですが、俗説に従って108の煩悩の解決を六本松の地でお手伝いして差し上げたい・・・。そんな願いです。そして、真ん中には光が射しているようにも見えます。6つは貪・瞋・痴・慢・疑・見の六随眠にも通じますが、六道の意味もあり、ちょうど円になっているので六道輪廻のようにも見えます。
医学、心理学の力で、様々なご相談に応えて参りたい。そんな願いで地域に貢献して参ります。
54.自殺危険率の高いうつ病患者の特徴
2021.04.04
54.自殺危険率の高いうつ病患者の特徴
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
今日は、自殺危険率のアセスメントについてご紹介してみます。
Whooleyらが2000年にまとめたものを揚げてみます。
自殺危険率の高いうつ病患者の基本的特徴は
①男性(女性の5~10倍)
②65歳以上
③単身(特に子供がいないこと)
④自殺に向けた特定の計画(特に致命的な内容のもの)
⑤致死的な方法にアクセス出来ること
です。男性が多いのは男性の方が男性ホルモンの影響で攻撃的だったり、筋力などが強いために既遂をしやすいとも言われています。未遂は女性の方が多いとも言われています。筋力が弱かったり、子宮のある生き物として保護本能があるなどと言われています。
病歴や家族歴で必要なのは
①自殺企図の既往
②精神科入院歴
③自殺の家族歴
合併疾患の観点からは
①アルコール
②薬物依存
③パニック発作
④重度の不安
⑤重症身体疾患
⑥重度の絶望感や快楽欠如
などがリスクとして揚げられています。
危険因子が重なって心配な方も、重なりはないが死にたくなったことがある方も、当院でご相談頂ければと思います。
53.ACLS2020
2021.04.03
53.ACLS2020
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
今日はACLS2020を受講してきました。ACLSとは二次救命救急のリーダーになるための講座です。
総合病院や急患センターで救急の方と対峙していた時には使えましたし役に立っていましたが、最近は精神科の当直もしていませんでしたので、久々のアップデートです。
昔はインストラクターのお手伝いまでしていたのですが、今は昔、常に現場にいないと落ちてしまいます。
今後心療内科クリニックなので急患対応はますます減ると思いますが逆に救急医につなぐまでは、院内での急変は院長が責任持って行う必要があると思います。心療内科医である前に医師であることを大切にしようと思い、ACLSを学び直して参りました。
蘇生時に硫酸アトロピンはデフォルトでは使わなくなっていたり、経皮的ペーシングもしっかり練習させて頂いたり、2012年の時とはコースが更に詳しくなっていた様です。
若い医師や看護師、救命士に混じって何とか合格させて頂くことが出来ました。
救急対応にはならないのが一番ですが、なった時に頼りないと言われては面目ありません。
催眠療法など特殊な治療もしますが、基本的な治療やガイドラインについてもしっかりとついていって皆様に還元出来るように学び続けています。きちんとACLS、BLSのアップデートを続けているクリニックも地域医療には貴重と思います。地域の皆様の信頼を頂ける医院になれるよう研鑽して参ります。
52.救命救急について
2021.04.02
52.救命救急について
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
私が医師になった頃、まだ、研修医としてのローテーション研修は義務化されていませんでした。
しかし、医師としての対応に自信を持てるようになりたかった私は茅ヶ崎徳洲会総合病院という大変厳しい病院で約2年間研修を受けました。
その中でも、同院は、今では標準化された、ACLSを日本で先駆けて導入したことで知られています。ACLS協会の青木重憲理事長から直接指導を受けたというのもささやかな自慢の一つです。
おかげで、心療内科として勤務していても長く福岡市の急患センターの内科などで地域の夜間救急を支えていた時期も数年あります。
九大心療内科に戻った頃も、九大で当時ACLSの講習が展開していく最初の頃で、今福岡県の感染対策本部でご活躍の、野田英一郎先生らのお手伝いをさせて頂くことも出来ました。
救命救急での繋がりも大切なご縁です。そのご縁もあり、福間病院へ奉職した際は遅れていた精神科病院での救命救急の発展に野田先生をお招きすることも出来ました。
私自身、定期的に医師としてACLSのアップデートをしています。
心の悩みに何でも応えていくのは当然のことですが、一医療人として、命を支えると言うことも普段から怠らずに鍛錬しております。
51.4月になりました
2021.04.01
51.4月になりました
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
早い物で開院まで後2ヶ月となりました。スタッフも揃い着々と準備を進めております。
内装も鋭意工事中です。内覧会も行いますので、お時間のある方は覗いて頂ければ幸いです。
皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。
050.睡眠時無呼吸症候群
2021.03.31
050.睡眠時無呼吸症候群
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
私は催眠の専門家なのですが、睡眠障害も大切にしています。
うつや適応障害、色んな疾患で眠ることは一番の回復だからです。
非常勤で熊本の病院へ週に1度通っていたことがあります。その時に、睡眠時無呼吸症候群の方に初めて会いました。肥満体型の方はすぐに睡眠時無呼吸症候群とわかりやすいのですが、高齢の男性でしたがそのケースは痩せておられてすぐにそれと気づきませんでした。あらゆる睡眠薬を試しても眠れないと言うため、眠れていないのではなくて熟眠感不足ではないかと考えました。その病院には当時、睡眠検査がありませんでしたので、専門の病院へ紹介した所、痩せ型なのに睡眠時無呼吸症候群だと言うことが分かりました。
やっぱり医療は、気のせいにする前にきちんと検査するのが大事だと改めて知りました
専門の検査というのはポリソムノグラフィ(PSG)というものです。簡易版と詳細版があります。
結局そのケースはPSGの結果、睡眠時無呼吸症候群とわかり、CPAPマスクを装着され、とても劇的に改善しました。睡眠障害の重要性を認識した瞬間でした。
その後、福間病院に奉職してから、動員では私が最初にポリソムノグラフィの検査を導入しました。私を皮切りとして、徐々に睡眠検査の重要性が単科の精神病院での認識されるようになったことは誇らしく思っていることです。 当院でも簡易版PSGは施行出来るように取り計らう予定です。
寝たはずなのに寝た気がしない、と言う感覚がおありの方は一度ご相談頂ければと思います。
49.アサーション
2021.03.30
49.アサーション
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福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
アサーションという言葉があります。
九大心療内科では、指導医の先生のもとで、アサーションの司会をさせて頂いていました。
アサーションとは爽やかな自己表現とも言われ、怒りや威圧をあらわにすることなく、それでもしっかりと主張を伝える方法です。
うじうじと内向的に我慢するのでもなく、過剰に相手を攻撃するでもなく、平坦な感情ながらも主張は伝える方法です。それにはグループによるトレーニングなども有効です。当院ではまだ、デイケアグループなどはないため、院長自らの指導や心理士による訓練などが受けられる予定です。何か主張する時に過不足があって上手く行かないとお感じの方はどうぞご相談頂ければと思います。