655.甘え下手
2022.11.21
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
心療内科にご相談にいらっしゃる方の一群に、甘え下手な人達という方々がいらっしゃいます。
老いてきたのに子供に弱音を吐けないとか、夫に甘えるのがとても下手とか、ついつい意地を張ってしまうとか。そういう方はおられませんか。
甘えるというのも、何もかも他人任せで、努力する気が全くない、という方から甘えられると、それはとても困ったものなのですが、だいたい甘え下手な人は一人でどうにか出来たりやってきたりして、責任感が強いとか、強すぎる方が多いようです。
ある程度責任感を持ってやってこられた方の甘え下手は、少し柔らかくして頂いた方が良さそうです。
大胸筋の肩側の付け根を緩めると良い、などとボディーワークの本などには書いてあります。しなだれかかるというのでしょうか。
後、配偶者に仁王立ちするというのも避けた方が良いかもしれません。対決姿勢よりは、バーのカウンターのように横並びに座るだけでも対決的でなくなります。
正面衝突を避けるとか、まずは相手のニーズを聞いてみるとか、色んなやり方がありますが、自分もしんどいとか、協力して欲しいとか、助けが必要だとか、もし相手が受け入れてくれるのであれば、出してみてはいかがでしょう。
環境がタフすぎる時や、状況が複雑な時などはケースバイケースで、ご相談頂ければと思います。
いずれにしても、少し自分の状況を開陳することなどで、自分は甘えと思っていたことが緊急事態の共有になることもありますし、リスクマネジメントとして有益なこともあります。
ちょっとだけで良いので甘え上手を目指してみられませんか。