653.還暦
2022.11.19
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
60歳を還暦と言います。十干十二支があり、それらを組み合わせていくと、60通りになるわけですが、60で一周するためこれを還暦と言うようです。
織田信長が人生五十年と敦盛を舞ったように、還暦に至らず亡くなる方も多かった訳ですが、今は医学や栄養学の進歩によって多くの方が長寿社会で生きることが出来ています。
国は65歳定年とか、年金支給開始年齢を後ろ倒しにしたりとか、財政破綻を免れるように必死ですが、実際問題60を超えると元気な人とそうでない人と出てきます。元気でない人は、本当に還暦、ということで、一回一桁になったつもりで、甘えるべき所は甘え、頼るべき所は頼ってみても良いのかもしれません。
高齢者病棟にいたこともあるのですが、やっぱり、怒りっぽい人より、かわいげのある人の方が、看護師や介護士も寄りつくし、スタッフが寄りつく人は異常にも早く気づかれやすく、結果として長寿になります。
老いや病気で出来ないことが増えた時は、素直に若い人に甘えたり委ねることも、必要なことかもしれません。