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629.休みたくない

2022.10.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 鬱や不安の心理検査を行った上で、あまりにもスコアが悪い方には、主治医として休業をお勧めさせて頂いております。
 しかし、みなさん、親戚でもないのに、ほとんどの方が同じようなことを言われます。

・代わりがいない
・休むと迷惑を掛ける
・休むと復帰出来ないと思う
・もう少し頑張りたい

 とても真面目な気持ちでお仕事に向き合っておられることには、心から敬意を表したいと思うのですが、ちょっとお待ち頂きたいと思います。そういう方にはもう一度、お伺いさせて頂きます。心療内科での治療が必要と思って受診されたのではありませんでしたか。

 代わりがいない、迷惑を掛ける、のも本当だと思いますが、一方で能率が落ちたりミスを連発していたり、本来時間内に終われるものを終えられず、事業主が見たら無駄に残業しているようにはなっていませんか?

 給与というのは、対価に値するだけの仕事が出来て頂けるものですから、ご自分がお金が必要だからとか、生活の経済のためだけに得る物ではなく、契約した量と質の仕事が出来ることの対価でもあります。給与を受け取る責任もお持ちな訳です。
 ブラック企業状態だったりして、企業側に問題があることもありますが、原因がどちらとしても、能率低下やミスが多いときはやっぱりお休み頂いた方が良いのではないかと思います。また、休んだ時はそれなりに何とかなっており、それでどこかの会社が潰れた話は聞いたことがありません。

 ご自身の働きたいというこだわりに視野狭窄しているのも症状や状態の一つかもしれません。

 信頼頂いて診療を継続して頂く場合、出来るだけ申し上げる助言にお耳をお貸し頂けたら、と思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分