608.CP
2022.10.04
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
エリック・バーンという人が、交流分析という心理学的な考え方を提唱しました。
人間には、親、大人、子という3つの自我状態があるというものです。
親のポジションを取る人に対し、子のポジションを取る人は上手く行くが、対等(大人対大人)とか、同様に親のポジション(相互に上から目線)を取ると衝突が起こると提唱しています。
さらにデュセイはこれを、P の部分を、厳しい親である CP(Critical Parent)と、優しい親である NP(Nurturing Parent)に分けました。CPは、直訳すれば批判的な親、であり、NPは世話をする親とか優しい親と言うことになります。
交流分析は心療内科の始祖、池見酉次郎先生が、催眠や行動療法と並んで3本柱として位置づけた重要な考え方です。
この考え方で言うCPは、鬱になりやすい人にとても多いと考えられています。自他共に批判的に見る癖が付いていると、自分を認めたり甘やかしたり褒めたり出来ず、常に完璧ではない、もっと頑張れ、こんなものではダメだ、的な批判を自分自身に繰り返してしまいます。
鬱から脱却するためには、自分自身のCPを宥めて緩和し、むしろ、自分にも他人にもNP的に寛容で優しく関わっていくことを習慣化する必要があります。これには多少お時間が掛かるかもしれません。
当院では心理スタッフが常駐しており、時間を掛けて、ご自分のCP的要素をNP的に変化させていくために、カウンセリングの枠で心理相談のお手伝いをさせて頂いております。もし、ご興味があれば、医師宛もしくは窓口でも、カウンセリングを受けることが出来るかお尋ね頂ければと思います。
空いている枠をご案内して、すみやかにあなたのNPを増やせるようお手伝いを致します。
カウンセリングは診療と別途自費になりますが、CPをNPに変化させていくことは一生の宝物になります。時間とお金を掛けてでも、一生を変えられる考え方の変化に、カウンセリングをご利用頂いてはいかがでしょう。