492.存在自体を肯定する
2022.06.10
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
世の中には、スポーツや音楽、勉学など、優れたポイントを持つ人がいます。
野球の投手なら160km/hのスピードボールが投げられる、サッカー選手なら何ゴール決められる。
勉強が何番だからとか。偏差値がどれくらいだから。
もっと上を目指すには、こういうことが必要だ、と勉強や練習の質や量を高めることに注力しすぎると、その子そのものを愛することがおろそかになることがあるかもしれません。
そういう時、ふと、足を止めて考えて頂きたいのです。有能だから愛しているのか、存在自体を愛しているのか。
特にお子さんとの関係である時、有能だから愛されている、と勘違いしてしまうと、その分野での成長や歩みを止めた時、自分には価値がないと思い込んでしまう恐れがあります。そして、人間、親子であっても、ちゃんと言わないと伝わりません。きちんと言葉にして伝える必要があるのです。
ですので、何か挫折があっても、あなたはあなただから愛しているのだ。存在自体を肯定しているのだ、というサインをしっかり伝えることが大事です。
技術論はその後です。
向上心に燃えるあまり、技術論ありきでその子の存在自体を肯定することがおろそかになっていると思われたら、一度歩みを止めて、存在自体を肯定してあげてはいかがでしょう。