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371.丹田

2022.02.10

371.丹田

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 お臍の下10cmくらいの所に丹田というツボがあります。ヨガではチャクラの一つになるようです。いずれの流派でも重要な所と認識されています。 
 男性だと尿がたまった時に膀胱の辺りになりますが、女性は膀胱もそうですが子宮もあるのでより重要感を増して感じることが出来るかもしれません。

 お臍の下の丹田なので、臍下丹田という場合もあります。

 腹式呼吸をする場合でもここに意識を集中しながらやると良いとも言われています。

 また、演劇などで裏切り者の声を出したい時は、心のイメージの中の丹田を、左右に少しずらしておくと良いと言います。そうすると、肚における心身の不一致が不思議なトーンを醸しだし、素人耳にも「腹に一物」持っているのではないかと言う響きになるそうです。逆に言えば、生き生きと生きていくためには丹田が正中にあり、自分の重心がその辺にあることが重要です。慌てている時や動転している時、パニックに陥りやすい時などは丹田に落ち着いてあるべき重心というか気持ちの焦点が胸や喉といった上ずった所に上がってしまっていることがあります。
 慌てた時に急にコントロールするのは難しいですから、落ち着いている普段から、丹田を意識して腹式呼吸をするとか、自律訓練法の腹部温感の際に丹田を意識しながら感じていくとか心がけておくと良いでしょう。

 真に喜んで生きているか、ということが疑問の時はおそらく、その声が丹田から出ていないものかと思われます。何か目標や願いを叶えたい時、それは腹の底からそう思っているのか、丹田に照らして合わせて自分自身の真の願いであるのかがチェックできるでしょう。

 みなさまも、丹田に気持ちや温感を集めるように、意識して頂いてはいかがでしょうか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分