6.褒められたら素直に喜ぶ
2021.02.15
6.褒められたら素直に喜ぶ
六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
素晴らしいですね、とお伝えすると、いえいえ、大したことありません。
私なんかまだまだ、と言う答えを頂くことは珍しいことではありません。
日本語には敬語があり、謙遜の美徳も存在するからでしょう。
社会を視野に入れた場合、謙虚な気持ちを前面に出すことは美徳とされています。
一方で、鬱の治療やパーソナルディベロップメントを考えた時、それで本当に良いのだろうか、と言う疑問も生じます。
脳は報酬系で出来ており、良い行動は、報酬によって強化されているからです。
鬱になりやすい方は、一般に自己効力感が低いとも言いますが、褒めた時に上手く受け取れないことがしばしば見受けられます。
その意味では、気持ちが縮んでしまっている時、鬱っぽくなってしまう時、褒められた時は素直に受け取るのも大事なことです。
素晴らしいね、良くやったね、に対して、「ありがとうございます。」と大切に受け取る。
案外大人になってから、褒められた時に素直に喜ぶことが難しくなってはいませんか。
色々上手く行かないなと感じている時は、自分で自分を褒めたり、褒められた時に素直に受け容れるのも一つの手だと考えています。
私自身は、上昇志向が強くて、褒められてもまだまだ先へ、と思いがちでした。それをやっているとどこかで疲れてしまうのです。
そうならないためには、何かを達成した時、目標をかなえた時、出来るだけ素直に喜んで区切りを付けることが大切ではないでしょうか。
一旦しっかり喜んで、そして、次の瞬間は切り替えて次へ行く。
一旦しっかり喜ぶ、というプロセスを省略してしまう人に鬱っぽくなってしまう場合があるようです。
私は褒められたら素直に喜ぶ、ということを心がけるようになってから自分自身はずいぶん生きやすくなりました。お試し頂ければと思います。