897.デジタルタトゥー
2023.07.29
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
インターネットに拡散した写真等は、回収して削除することはほぼ不可能と言われており、それを以てしてデジタルタトゥーとも言われます。
私も医療関係者として、勤務医時代は顔を晒すことには慎重にしていたのですが、音楽活動をする際には拡散したい、という相矛盾する立場があり、気にしないことにはしました。
しかし、一方で、子供や孫、赤ちゃんや幼児の写真をFacebookやインスタグラムに載せる親があります。
善意で見れば可愛いのですが、誘拐のリスクや、子供のプライバシーを守っているかという点では慎重でありたいものです。フランスでは親が勝手に子供の写真をFacebookに掲載すると親が刑務所に行くリスクがあるとも言われます。米国でも児童オンラインプライバシー法(通称COPPA)という法律が1998年に制定され、子供の個人情報がインターネット上に拡散するのを防ぐ法整備が進んでいます。オーストラリアでは、女性が自分の写真の無断使用で親を訴える訴訟もあったようです。
お子さんを可愛いと思うのであればこそ、万が一のリスクも考えて、SNS等への写真や動画の投稿は、可能な限り慎重になって頂きたいと感じています。