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160.学校で教えて欲しいソーシャルスキル2

2021.07.17

160.学校で教えて欲しいソーシャルスキル2

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 第2弾です。
 学校で教えて欲しいソーシャルスキル第2弾は、「綺麗な別れ方」です。
 口説き方、誘い方、の指南書はよく見ますが、本当に必要なものは上手な別れ方だ、と私は思います。
 好きです、付き合ってくれませんか?
 という告白が、非常に大きなチャレンジになるのは、答えがNoの時に関係がギクシャクしがちだからです。
 パートナーとしてはちょっと・・・。だけど同僚や取引相手としてはこれからも「普通に接して欲しい」というのが本音の所でしょう。更には、「断ったら意地悪されるかな」「もう二度と一緒に普通の関係になれないのかな」という心配もありますし、もっと踏み込むなら、「逆ギレされたらどうしよう?」「怒りのあまり変な噂まで流すかもしれない」「断ったらストーカー化するかも」「殺されるかも」という極端な懸念もあるかもしれません。事件レベルでは最後の方のことが実際にあるので困ったものです。
 しかし、断るのは、「恋人にはなるつもりがないだけ」であって、「別に人格否定しているつもりはない」ですし、「出来れば今後も普通に接してもらいたい」わけです。
 断るのは普通のことで断られるのも普通のこと。恥ずかしいことでも何でもない。というコンセンサスを、一般に広く持ってもらいたいものです。
 「ごめんね。友達でね?」であっさり終われたらお互いに楽です。
 Noは破壊的な別れしかない、という勘違いになると、君を殺して僕も死ぬ的な発想が出てきてしまいます。これはカップルの解消や離婚に於いてもそうで、相手の立場を尊重し合って威圧も怒声もなく、アサーティブな別れを目指すスキルが求められます。
 破壊的な別れはお互い傷つきます。アサーティブに綺麗に「平常運転」に戻れた方が、仕事や勉学に集中するのが早く回復しますし、次のチャンスも早く来ます。回転が良い方がチャンスも増えます。
 別れも一つのご縁である、と思えば、またその歩みも大切なものです。
 以上のような理由から、アサーティブな別れ方を学校でも教えて欲しい、と思っています。

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