594.為すべきは為し、為すべからずは為すべからず
2022.09.20
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
今日も、大山十五世名人の不動心論より。将棋は色々と性格の違う駒が協力し合って勝利の道が開いていきます。
名将として知られた、細川忠興も将棋が得意で、軍略の糧にしていたようです。
では、この為すべき、は何かとなると、大山名人が言うには、「和」であり「協力」だということです。
もちろん、不当なハラスメントには毅然と対応する必要もあるでしょうが、同僚や仲間は、敵対的でない限り、和して協力していくことを心がけることが、大山名人の言う「為すべきこと」であるようです。
和や協力はうわべだけではならず、スタッフにせよ、部下にせよ上司にせよ、リスペクトする気持ちを持って行うことが大切ではないでしょうか。敬意と感謝を持って和していけば、だんだん組織は回っていくのではないかと思います。
593.インテリア
2022.09.19
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先日家具店を訪れました。
総合家具店では、ソファー、クッション、勉強用の椅子、洋服ダンス、収納、フェイクの植物、色んな物が目に入ります。
住み心地が少しでも良くなるように、効率的な収納、居心地の良い空間の演出、体に優しい人間工学的な機能性のある机や椅子、様々な物が置いてあるのです。実際に全ての物が気に入ったり、手に入ったりする訳でもないのですが、こういう場合はこういう提案、などというように、広さや機能に応じて、メーカーやデザイナーが工夫しているのが見て取れます。
その中から既存のアイテムであっても効率的に配置してみようかとか、美しいレイアウトとはどういうものか、と言うヒントも頂きます。
お時間があればぶらりとインテリア店に行くのも良いのかもしれません。
何か生活を良くしていくヒントが見つかることもあるでしょう。
592.紙一重
2022.09.18
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久しぶりに大山十五世名人の不動心論に戻ります。
紙一重などとというと“差なし”の感じがするかもしれないが、この“一重”が勝負の世界では“鉄壁の厚さ”と同義語なのである(不動心論148頁)。
とあります。本当にわずかな差の積み重ねが、今をときめく藤井竜王の将棋でも、きれいな「藤井曲線」として現れます。
セラピーにおける一期一会、一言一言にしても、音楽における一音一音にしても、あともう一重、より良き物を目指していきたいと心がけています。
591.セダム
2022.09.17
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多肉植物のセダムが良く伸びています。
元気が良いので胴切りしまして、お裾分けできるようにしています。根が付いたら、お持ち帰り頂けるようになるかと思います。
秋は多肉植物を葉挿ししたり、増やし育てるいいチャンスです。
もし良かったら皆様もセダムをお手にとって頂ければと思います。
590.オタマトーン
2022.09.16
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オタマトーンというオタマジャクシの形をした電子楽器があるのですが、昔からオカリナにせよ笛にせよ音の出るものに興味を持つもので、衝動買いしてしまいました。
まあそれも下記の動画なんか見つけてしまったものですから。
買ってきたのは良いのですが、トゥーランドットを弾きこなすにはかなりの練習が必要なようです。
コロナ禍で出掛けられない時、オタマトーンなどいかがでしょう。ヘッドホンにつなげば夜も練習できるので安心です。
589.カルテ
2022.09.15
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当院では電子カルテを採用しています。と言っても、この時代、ほとんどの医療機関がカルテを電子化していると思いますが。
カルテの3要件というのがありまして、すなわち、
・真正性
・見読性
・保存性
というものです。
真正性というのは、それが正真正銘の原本であると言うことです。医師も看護師も心理師も人間。タイプミスなどや、書き忘れたことの追記などは発生しますが、それは、明らかな誤謬に対する必要な訂正や重要なことの追記であって、事実と異なることに書き換えるのは改竄に当たり、やるべきことではありません。
次に、見読性ですが、紙カルテの時代などは「達筆すぎて」解読できないベテランの先生の字などもありました。
また、今時、ドイツ語で所見を書かれても私共には分かりません。
カルテの所見は、今の時代、日本語と英語の必要なものを記載することが多いです。電子カルテのフォントなので文字がぐちゃぐちゃで読めないと言うことはないと思いますが、日本語の意味は通じるように記載すべきです。
保存性というのはサーバーなどにバックアップをとり、5年間の保存義務があるというものです。当院でもバックアップは取っております。
これらについて、看護師や心理師にも医師会からの情報や指摘事項を共有し教育に努めております。
これからも皆様に信頼されるクリニックになるよう、努力を積み重ねて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
588.人の話を聞くコツ その2
2022.09.14
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お子さんに聞いて聞いてとせがまれた際に、適宜質問を繰り出していくと良い、と言うのが前回のテーマでした。
今回はもう1つのコツについてお話しします。
もう1つのコツは、出来れば「好きなこと」「素敵な所」「お気に入り」などについて詳しく掘り下げることです。
だって、「どこが欠点?」「嫌な所」「嫌いな所」ばかり聞いていたら雰囲気悪くなると思いませんか?
ですので、6W1Hで、得意技は何?どういういきさつで身につけたのか?その技の特徴は何か?
キャラクターの性格はどこが良いのか。温かいのか、頼りになるのか、親しみやすいのか、案外抜けているのか。サブキャラとの人間関係はどのように維持しているのか。良いなと思ったエピソードは何かあるのか?
良い所を沢山聞いてあげると、お子さんも乗ってきて、よく話します。聴き手の側も特徴がつかめた方がキャラクターを記憶しやすくなります。
ですので、お子さんなどに質問を繰り出す際は、ポジティブな面を掘り下げるように心がけてみましょう。
587.人の話を聞くコツ
2022.09.13
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心理療法の面接におけるコツは話し出したら長くなるので、今回は、家族内でのお話にしてみます。
お子さんが、ママ、聞いて。
と言ってくる時に、こちらの気もそぞろですと、「聞いてる?」「ちゃんと聞いて」などと言ってくることがあります。子供に突っ込まれている時は態度としては聞いていない可能性があります。これを改善するコツについて述べてみます。
受容・共感・傾聴などと言われますが、実は、そうだね、ふむふむ、にオウム返しが付いてくるような聞き方は、話し手にとっては「実はあまり聞いてもらった感じがしない」聞き方なのです。
話し手が、しっかり話を聞いてもらった、という印象を持つためにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、「聴き手が話し手に関心を示しながら聴いた」ことが大事です。
関心を示しながら聴くためのコツは「適宜質問をすること」なのです。
プリキュアだの仮面ライダーの話、正直大人にとっては何のことやら分かりません。ふんふん、そうなんだね、では子供も物足りないのです。そのキャラクターのどこがすき?特徴は?どんな背景なの?かっこいい所はどこ?技は何?
友情を持っているサブキャラは誰で、ライバルは誰?どんな関係なのか?
ガンダムの話をするのにアムロもシャアも分からないようでは話になりませんので、主要なキャラクターくらいは覚えましょう。
セーラームーンであれば、うさぎちゃんとタキシード仮面くらいは分からないと完全に門外漢になってしまいます。
頻出キャラについて覚えるのは、関心がないと面倒なことですが、お茶会で掛け軸に言及するような、お作法と捉えて頂ければと思います。
インタビューのコツに6W1Hなんてあります。プロの記者でもない限り、質問を次々と繰り出すのは結構難しいので、「聞いて」と言われるのが日常のことなのであれば、次回以降のために、上記のような質問を予め用意して心の引き出しに入れておき、適宜繰り出していくと、聞いてもらえた感が出てきます。
ご活用頂ければと思います。もう1つのコツについては次稿に致します。
586.受験生の親に出来ること
2022.09.12
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受験生が家に居ると、心配だったり不安だったりして、親も子も落ち着きません。
自主的に勉強して順調に成績の良い子であれば良いかもしれませんが、結果が出るまでは何があるか分かりません。
ましてや、勉強が嫌いだったり躓いてしまったり、ストレスを上手く消化できなかったりすると、それが家族の中の軋轢を生んだりして、難しいものです。
心配で仕方がありませんが親の出来ることは実はとても限られています。
1つは衣食住を満たすことです。
安心して眠れる環境。美味しく、十分な量の食事、清潔な住まいや衣服。これらの提供は受験に限らず親の義務でもあり責任でもあります。
2つめは学費を出すこと。
3つめは夫婦喧嘩等の諍いを起こさないこと。本人を責めるのも良くありません。
この3つです。もっと簡略化して、ご飯食べさせて、学費を出して、仲良く過ごしておくこと、などともお伝えしています。
ご自身の苦労話や武勇伝、求められてもいないのに助言をするのも不要なことだと思います。
忘れ物の多い発達特性のあるお子さんの場合は、本人から求めがあればその辺は整理整頓を助けても良いですが、少しずつ自己管理を自分で覚えてもらうことも必要です。案配が分からない場合は心理検査などをして評価しますのでご相談頂ければと思います。
結局、出来ることは当たり前のことしかないので、それを一日一日、コツコツとやっていくと言うことに尽きるのだと思います。
585.赤ちゃん
2022.09.11
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先日、赤ちゃんが生まれたというご報告を頂きました。特定の人と言うよりは何名かそういう方がおられますが。
メンタルヘルスの病気を抱えながら大学病院で産んだという方もいれば、高齢出産で頑張って産んだという方もいれば、色々です。
どんな事情で、どんな状態であれ、赤ちゃんというのは可能性の塊です。
何も出来ない所から、だんだん出来ていき、喜びも増えていきます。
赤ちゃんは、謂わば、加点法の塊と言えます。
それが長じてくると、やれ、言ったことが出来てないとかなじるようになってしまうこともあるようです。
子供を減点法で叱りだした時、誰でも赤ちゃんだったじゃないか、という所から始めてみられてはいかがでしょう。加点法でほめることが出来るようになるかもしれません。