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587.人の話を聞くコツ

2022.09.13

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 心理療法の面接におけるコツは話し出したら長くなるので、今回は、家族内でのお話にしてみます。

 お子さんが、ママ、聞いて。
 と言ってくる時に、こちらの気もそぞろですと、「聞いてる?」「ちゃんと聞いて」などと言ってくることがあります。子供に突っ込まれている時は態度としては聞いていない可能性があります。これを改善するコツについて述べてみます。

 受容・共感・傾聴などと言われますが、実は、そうだね、ふむふむ、にオウム返しが付いてくるような聞き方は、話し手にとっては「実はあまり聞いてもらった感じがしない」聞き方なのです。

 話し手が、しっかり話を聞いてもらった、という印象を持つためにはどうすれば良いのでしょうか。

 それは、「聴き手が話し手に関心を示しながら聴いた」ことが大事です。

 関心を示しながら聴くためのコツは「適宜質問をすること」なのです。

 プリキュアだの仮面ライダーの話、正直大人にとっては何のことやら分かりません。ふんふん、そうなんだね、では子供も物足りないのです。そのキャラクターのどこがすき?特徴は?どんな背景なの?かっこいい所はどこ?技は何?
 友情を持っているサブキャラは誰で、ライバルは誰?どんな関係なのか?

 ガンダムの話をするのにアムロもシャアも分からないようでは話になりませんので、主要なキャラクターくらいは覚えましょう。
 セーラームーンであれば、うさぎちゃんとタキシード仮面くらいは分からないと完全に門外漢になってしまいます。

 頻出キャラについて覚えるのは、関心がないと面倒なことですが、お茶会で掛け軸に言及するような、お作法と捉えて頂ければと思います。

 インタビューのコツに6W1Hなんてあります。プロの記者でもない限り、質問を次々と繰り出すのは結構難しいので、「聞いて」と言われるのが日常のことなのであれば、次回以降のために、上記のような質問を予め用意して心の引き出しに入れておき、適宜繰り出していくと、聞いてもらえた感が出てきます。

 ご活用頂ければと思います。もう1つのコツについては次稿に致します。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分