369.恩師
2022.02.08
369.恩師
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
私自身、いろんな専門医を持ってはいるのですが、社会資源やその予後などについて完璧に知っているわけではありません。先日も対応に頭を悩ませる事例がご相談にいらしたので、数人の専門家に相談しました。
結局、最終的には専門家の意見を聞けるタイミングが合わず、その場で何とかすることができました。コンサルテーションは、個人は特定されないように専門家同士で行うわけですが、メールで、一般的に困難事例の対応の仕方の具体的な方法を示して頂いたり、励ましの言葉も頂いたりで、ありがたいことでした。
別の見方を示して頂くと、患者さん個人の資質に帰すべきなのか、システムを改善すべきなのか、陰になっている部分をもう少し注意して検証した方が良いのか等、幅広い見方が可能になります。
そうやってあらゆるリソースが治療に還元できるよう、日々精進して臨床に取り組んでおります。
368.布団乾燥機
2022.02.07
368.布団乾燥機
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
毎日寒いですよね。
私は実家や学生時代にはこたつを置いていたのですが、こたつでは怠けてしまうかもということで結婚後はこたつのない生活です。割と断熱効果のある家にいるのですが、それでも毎日寒いです。
夜になると、暖房代わりに布団乾燥機を掛けています。
旧式のものものしいやつなので、自然に部屋も温まるので一石二鳥。布団に入る時は温かいです。
温かい布団、安心できる寝床というのは心理的ケアにおいても重要です。
それが得られない場合は得られるような援助や工夫を、得られている場合はそれを承認して満足していることの確認をして参ります。
みなさんは、ご自分に温かなものをどのように準備なさいますか。
367.蝋梅・梅
2022.02.06
367.蝋梅・梅
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
近所を歩いてみますと、黄色くて香りの良い蝋梅やピンクの梅が咲いているようです。1月末から咲いていたのもありましたね。
雪が舞ったり、冷え冷えする日もありますが、蝋梅や梅の花を見ると少しずつでも春に近づいているような気がします。
皆さんは、ご自身の周りでどんなことで春をお感じになりますか。
366.社会変動と精神科臨床
2022.02.05
366.社会変動と精神科臨床
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
精神分析の大家である西園昌久先生は、福間病院顧問を長くお務めだったこともあり、また、せっかくなら精神分析も学んでみようと思って、西園先生の運営される研究所主催の精神分析セミナーに1年通ったことがあります。
そのご縁を頂き、年賀状は毎年ご挨拶させて頂いているのですが、この度、論文を贈呈して頂きました。
簡単にまとめてみますと。
1)ほとんどの精神障害の治療に必要な4条件として
①適切な薬物療法と心理教育
②社会生活技能の障害に対する生活療法
③自己喪失感から救出するための精神療法
④家族機能、支持の回復による社会的不利益の改善
が挙げられ、さらに、今日では5番目として
⑤精神科医は、薬の効果に過剰に期待していないだろうか?
と言う疑問を提出されました。
つぎに、
2)今日の人びとは何を求めて苦労しているのかーその時代的特徴と変遷
として、マズローの欲求の階層理論を紹介されています。
3)人格発達段階におけるコミュニケーション能力発達についての今日的課題
として、6つの点を指摘されています。
①幼少時の家庭内緊張・孤立した子育て
②少子化・核家族化に伴う同胞間並びに、3世代間コミュニケーションの減少
③昔型地域にみられた「子どもの伝統的遊び」の消失
④思春期における仲間からの孤立・いじめられ体験
⑤塾通い・インターネット遊び
⑥未婚男女の増加~他人と暮らすのが面倒という考えでの結婚回避
そして、今後のものとして
3.適切な精神科医療をするための多職種協働(チーム医療)の必要性
4.多職種協働(チーム医療)への期待
などについて詳しく述べておられます。
本論文を参照されたい方は
→日本社会精神医学会雑誌vol.30 No.4 340-345をご参照下さい。
365.立春
2022.02.04
365.立春
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
立春と聞いて、子どもの頃は、春なんてまだ先じゃないのか、と思っていました。
しかし、幾星霜重ねてくると、1月末には梅が開花し、桜のつぼみも静かに膨らんでいることを知ると、確かに立春なのかもしれません。旧暦の新年に当たると知ったのはごく最近のことです。
立春のブログが365番になるとは計算していなかったのですが、昨年の今頃から書き始めたと言うことなのでしょう。ほぼほぼ毎日投稿できて、良かったと思います。
2022年の目標は、やはりクリニックでしっかりと診療して、診断・治療の精度を上げて、ご相談の方にいっそう貢献出来るようにすることですね。コロナが落ち着けば音楽活動もしたいと思います。そのためには健康も維持したいですね。
後、姿勢と言葉遣いをもう少し洗練したいと考えています。寒いので猫背になりがちですから、きれいな姿勢、丁寧な言葉を心がけようと思います。
みなさんは、どのように立春をお迎えですか。
364.節分
2022.02.03
364.節分
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
旧暦では節分の日が前年の大晦日とされ、立春から新年となります。
「2021年」やり残したことをやっておくラストチャンスです。
鬼は外、福は内、というのは、鬼がよそに行けば良く、我が家に福が来たら良いという短絡的な発想なんじゃないのかと思っていました。外に行った鬼はどうなるんだとか、我が家さえ良ければ良いのかとか。
けれど、世界平和を願う前に、短絡的であろうとも自宅が平和であることは第一にしても良いのかもしれない、と昔よりはおおらかに考えることにしました。
深めて内省していくと、鬼も福も自分自身だと思うのですが、弱っている時は鬼は人のせいにして置いた方が気が楽かもしれません。自分の弱さと向き合うためにはそれなりにエネルギーが必要なので、豆まきくらいで楽しんでおいても良いのかもしれません。
363.思いを表現する
2022.02.02
363.思いを表現する
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
先日、心身医学地方会に参加して勉強してきました。最前線でご活躍の先生方から、貴重な情報を頂きました。
インフォームドコンセントという言葉があります。
説明と同意なのですが、もっと以前はムンテラと言われていました。ムントテラピーで、口頭での治療、つまり、治療に対する説明ということだったようですが、インフォームドコンセントは更に進んで、十分な説明と同意と言うことになります。
ところが、コロナ禍で面会制限などがありますと、家族でそれを話し合って意見交換することも難しいようです。また、インフォームドコンセントに関しても、もちろん身体系の医師も一生懸命やっているようなのですが、「同意を取るための」説明になっているのではないか、という指摘がありました。同意は取れても、患者さん側に、十分考えるだけの時間や情報が提供されているのか、家族と十分な検討が出来たのか、矛盾する思いも含めて、気持ちの面で寄り添えているのかなど、鋭く深いご指摘がありました。
精神科ではオープンダイアローグなども出てきていますが、対話や情報共有、意志決定のプロセスは年々尊重されるべき傾向にありますが、当事者の方にとって見るとまだまだ十分とは言えないようです。
メンタルヘルスの世界では、思いを全面的に肯定しさえすれば解決するわけではなく、相手を許せないとか処罰したい、という思いがあっても、思いの強さに関しては、理解しつつ、コーピングはより適切になるように話し合っていくこともあります。しかし、軌道修正が望ましい場合においても一旦、理解された、伝わっている、という感じから協働を始めて行くのが望ましいでしょう。
ご相談頂いた時に、思いが医師や援助者に十分表現されているか、そういうことに関しても高い関心を持って進めていく必要があるのだなと思いました。引き続き研鑽を積みたいと思います。
362. 9ヶ月目
2022.02.01
362.9ヶ月目
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
2月になりました。6月開院ですので、8ヶ月走り終えたことになります。
おかげさまでどうにか営業を続けることが出来ています。
当院では、1日に2~3人は十分な時間を取って新患を受け容れられるよう、新患枠を設置し、看護師や心理スタッフが30分程度の予診を取ったり、症状に応じた簡易心理査定を行い、数値を以て状態をお伝え出来るよう様々な工夫をしています。
当院にたどり着くまで20件ほど電話したと言われる方もおられます。近隣のクリニック様もなかなかご新規の受け入れは難しいようです。当院は新患受け容れに関して上記のようにシステム化して枠を確保しているため、お問合せに対して受け入れが早くなっています。
当日空いているかは分かりませんので、まずはお電話頂ければと思います。