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374.Jmat宿泊療養施設の当直へ行ってきました

2022.02.13

374.Jmat宿泊療養施設の当直へ行ってきました

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 先日、医師会の要請に応じて、Jmat活動に協力し、新型コロナウィルスに係る宿泊療養施設での医療救護活動へ行ってきました。Jmatとは、日本医師会災害医療チームのことです。医師の場合、翌朝までの25時間拘束です。夏、秋と行って実は3回目。メンタルヘルスだけでなく、医師会の会員として、地域医療にささやかながら貢献しようとしています。
 夏は大変で、秋は小康状態で落ち着いていましたが、現在、ホテルも県に12館あります(毎日、12のホテルで医師が日当直を勤めているんですね)。

 支援に行った具体的な内容は公開出来ないのですが、生活班(清掃やお弁当の支給をして下さるスタッフ)、統括(公務員の方が3~5連直されて、事務的な統括を行って下さいます)、医療班(看護師が日勤や夜勤交代で、具合の悪い人のバイタルチェック等看護を行って下さいます、それと医師)、などに分かれています。
 医師は一人しかいないのでお部屋の隅っこに机を頂いています。

 必要がある場合は防護服を着用して、COVID-19に罹患された患者さんの診察に伺います。
 電話で様子を問診してよい場合もあり、電話診察も行います。新入所された方などが多いです。
 何もなければ良いのですが、基礎疾患があったり、具合がとても悪い方は病院への搬送をしなければなりません。

 県の本部、救急医療のアドバイザーの先生達が毎朝報告を聞いてコンサルテーションを受けて下さいます。その内の一人の有名な先生とはちょっとしたお友達なので、リモートでお顔を拝見して懐かしさや心強さを感じます。研修医時代からACLS(二次救命救急)など、心療内科を始める前に救命をやっていたつながりが生きる瞬間です。心身医学指導医、精神保健指定医となった今、私自身が最前線の救命救急医とは言えないのですが、この当直はいろんな科の医師達が自らコロナホテルの業務を支えています。私もその末席に置いて頂いています。

 休日が終わればまた、心療内科の通常診療に戻って参ります。

373.ゼラニウム

2022.02.12

373.ゼラニウム

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 先日お散歩中にゼラニウムを見つけました。
 雨で少し濡れて、可憐な感じです。

 皆さんはお散歩中に、どんなきれいな物に目が行きますか。

372.理想的な筋肉の柔らかさ

2022.02.11

372.理想的な筋肉の柔らかさ

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 「身体が柔らかい」と言う時、180度開脚が出来るとか、立位体前屈で掌が地面に着くとか、関節可動域が大きいと言うことを指すことが多いようです。一般的にその理解で間違いではないのですが、リラクゼーションという観点からは少々違う意見も提示してみたいと思います。

 肩こりはありません、と仰る方の半数以上が触らせてもらうと、カチンコチンのすごい肩をされていることがあります。医者は薬を出した方が儲かるのでデパス(エチゾラム)やミオナールなど筋弛緩作用のある薬を処方しがちですが、正直、自分で肩を良く運動したり、マッサージ等で他動的にほぐしてもらう物理的治療の方が奏功します。しかし、マッサージ師も腕の善し悪しは幅広く、一概にどこでほぐしてもらうと良いとまではお勧めできない状況です。むしろ、腕の良いマッサージの方がいらしたら教えてもらいたいくらいです。

 ご自分で肩を上げ下げしたり、片手で他方の肩を揉むことも出来ますが、ゴールはどうなれば良いのでしょうか。

 ゴールとなる筋肉の柔らかさは、舌と同じくらい柔らかくなれば良いと言われています。自分自身やってみて、舌と同じくらい肩を柔らかくするのは至難の業と感じますが、ボディーワークの先生にはそう教わりました。あくまでも理想としても、もしカチカチの硬い肩だった時は、少しでも緩めたりほぐしたりしてみてはいかがでしょうか。

371.丹田

2022.02.10

371.丹田

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 お臍の下10cmくらいの所に丹田というツボがあります。ヨガではチャクラの一つになるようです。いずれの流派でも重要な所と認識されています。 
 男性だと尿がたまった時に膀胱の辺りになりますが、女性は膀胱もそうですが子宮もあるのでより重要感を増して感じることが出来るかもしれません。

 お臍の下の丹田なので、臍下丹田という場合もあります。

 腹式呼吸をする場合でもここに意識を集中しながらやると良いとも言われています。

 また、演劇などで裏切り者の声を出したい時は、心のイメージの中の丹田を、左右に少しずらしておくと良いと言います。そうすると、肚における心身の不一致が不思議なトーンを醸しだし、素人耳にも「腹に一物」持っているのではないかと言う響きになるそうです。逆に言えば、生き生きと生きていくためには丹田が正中にあり、自分の重心がその辺にあることが重要です。慌てている時や動転している時、パニックに陥りやすい時などは丹田に落ち着いてあるべき重心というか気持ちの焦点が胸や喉といった上ずった所に上がってしまっていることがあります。
 慌てた時に急にコントロールするのは難しいですから、落ち着いている普段から、丹田を意識して腹式呼吸をするとか、自律訓練法の腹部温感の際に丹田を意識しながら感じていくとか心がけておくと良いでしょう。

 真に喜んで生きているか、ということが疑問の時はおそらく、その声が丹田から出ていないものかと思われます。何か目標や願いを叶えたい時、それは腹の底からそう思っているのか、丹田に照らして合わせて自分自身の真の願いであるのかがチェックできるでしょう。

 みなさまも、丹田に気持ちや温感を集めるように、意識して頂いてはいかがでしょうか。

370.破壊的にならないように

2022.02.09

370.破壊的にならないように

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 常日頃から、このブログでも出来るだけ、目標は肯定文で作ろう、というような話をしているのですが、たまには注意点としてこういう挙げ方もあります。

 瞬間湯沸かし器だったり、すごく追及的な言い方をしてしまうことがあるならば、それは少し穏やかにした方が良いかもしれません。
 相手がよほど寛容だったり鈍感だったりしたら良いかもしれませんが、相手も人間、傷つきやすい人もいます。心も致命傷に近い傷を負わせてしまうと、もう顔も見たくないとか話したくないという風になってしまうと、その関係は終わってしまうかもしれません。

 ですので、大切なことを伝えたり、注意しなければいけない時は、出来る限り、破壊的にならないよう注意してみたいものです。

 皆さんは穏やかなコミュニケーションのとり方はどのように気をつけておられますか。

369.恩師

2022.02.08

369.恩師

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 私自身、いろんな専門医を持ってはいるのですが、社会資源やその予後などについて完璧に知っているわけではありません。先日も対応に頭を悩ませる事例がご相談にいらしたので、数人の専門家に相談しました。

 結局、最終的には専門家の意見を聞けるタイミングが合わず、その場で何とかすることができました。コンサルテーションは、個人は特定されないように専門家同士で行うわけですが、メールで、一般的に困難事例の対応の仕方の具体的な方法を示して頂いたり、励ましの言葉も頂いたりで、ありがたいことでした。

 別の見方を示して頂くと、患者さん個人の資質に帰すべきなのか、システムを改善すべきなのか、陰になっている部分をもう少し注意して検証した方が良いのか等、幅広い見方が可能になります。

 そうやってあらゆるリソースが治療に還元できるよう、日々精進して臨床に取り組んでおります。

368.布団乾燥機

2022.02.07

368.布団乾燥機

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 毎日寒いですよね。

 私は実家や学生時代にはこたつを置いていたのですが、こたつでは怠けてしまうかもということで結婚後はこたつのない生活です。割と断熱効果のある家にいるのですが、それでも毎日寒いです。
 夜になると、暖房代わりに布団乾燥機を掛けています。
 旧式のものものしいやつなので、自然に部屋も温まるので一石二鳥。布団に入る時は温かいです。

 温かい布団、安心できる寝床というのは心理的ケアにおいても重要です。

 それが得られない場合は得られるような援助や工夫を、得られている場合はそれを承認して満足していることの確認をして参ります。

 みなさんは、ご自分に温かなものをどのように準備なさいますか。

367.蝋梅・梅

2022.02.06

367.蝋梅・梅

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
 近所を歩いてみますと、黄色くて香りの良い蝋梅やピンクの梅が咲いているようです。1月末から咲いていたのもありましたね。

 雪が舞ったり、冷え冷えする日もありますが、蝋梅や梅の花を見ると少しずつでも春に近づいているような気がします。

 皆さんは、ご自身の周りでどんなことで春をお感じになりますか。

366.社会変動と精神科臨床

2022.02.05

366.社会変動と精神科臨床

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 精神分析の大家である西園昌久先生は、福間病院顧問を長くお務めだったこともあり、また、せっかくなら精神分析も学んでみようと思って、西園先生の運営される研究所主催の精神分析セミナーに1年通ったことがあります。

 そのご縁を頂き、年賀状は毎年ご挨拶させて頂いているのですが、この度、論文を贈呈して頂きました。
 簡単にまとめてみますと。

1)ほとんどの精神障害の治療に必要な4条件として
 ①適切な薬物療法と心理教育
 ②社会生活技能の障害に対する生活療法
 ③自己喪失感から救出するための精神療法
 ④家族機能、支持の回復による社会的不利益の改善

が挙げられ、さらに、今日では5番目として
 
 ⑤精神科医は、薬の効果に過剰に期待していないだろうか?

 と言う疑問を提出されました。

つぎに、
2)今日の人びとは何を求めて苦労しているのかーその時代的特徴と変遷
 として、マズローの欲求の階層理論を紹介されています。

3)人格発達段階におけるコミュニケーション能力発達についての今日的課題
 として、6つの点を指摘されています。

 ①幼少時の家庭内緊張・孤立した子育て
 ②少子化・核家族化に伴う同胞間並びに、3世代間コミュニケーションの減少
 ③昔型地域にみられた「子どもの伝統的遊び」の消失
 ④思春期における仲間からの孤立・いじめられ体験
 ⑤塾通い・インターネット遊び
 ⑥未婚男女の増加~他人と暮らすのが面倒という考えでの結婚回避

そして、今後のものとして

3.適切な精神科医療をするための多職種協働(チーム医療)の必要性
4.多職種協働(チーム医療)への期待

などについて詳しく述べておられます。

本論文を参照されたい方は
→日本社会精神医学会雑誌vol.30 No.4 340-345をご参照下さい。

365.立春

2022.02.04

365.立春

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 立春と聞いて、子どもの頃は、春なんてまだ先じゃないのか、と思っていました。

 しかし、幾星霜重ねてくると、1月末には梅が開花し、桜のつぼみも静かに膨らんでいることを知ると、確かに立春なのかもしれません。旧暦の新年に当たると知ったのはごく最近のことです。
 立春のブログが365番になるとは計算していなかったのですが、昨年の今頃から書き始めたと言うことなのでしょう。ほぼほぼ毎日投稿できて、良かったと思います。

 2022年の目標は、やはりクリニックでしっかりと診療して、診断・治療の精度を上げて、ご相談の方にいっそう貢献出来るようにすることですね。コロナが落ち着けば音楽活動もしたいと思います。そのためには健康も維持したいですね。
 後、姿勢と言葉遣いをもう少し洗練したいと考えています。寒いので猫背になりがちですから、きれいな姿勢、丁寧な言葉を心がけようと思います。

 みなさんは、どのように立春をお迎えですか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分