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669.勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

2022.12.05

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 野球の野村克也さんの言葉だったと思います。
 野村監督と言えば、王・長島世代の名捕手でもあり、指導者になってからはID野球で、理論的な野球論でヤクルトを優勝させたり、輝かしい成績を上げました。
 勝負論関係の著作物も多数あります。

 最近の大勝負と言えば、サッカーワールドカップです。

 優勝経験国のドイツとスペインを破って予選を一位通過するなどと、事前に予告したら、袋叩きに遭いそうです。サッカーを知らないとか、散々批判されるでしょう。ましてやコスタリカに負けるおまけ付きで、日本人の解説者はほとんど当てることが出来なかったのではないでしょうか。

 岡田武史元代表監督が本田圭佑選手との特別対談でこの野村監督の言葉を引き合いに出しており、偶然の勝ちに見えても、それは神様からのご褒美であり、ご褒美を頂くためには如何に勝つための準備を綿密にするかが大切なのだ、と力説されていました。
 三笘の1ミリ、とか色々奇跡的な結果がありましたが、それだけ、代表チームが精密に分析して必死に努力した結果なのでしょう。まずは、トーナメント進出を心から祝福したいと思います。

 そして、私自身も、やるべきことの準備をしっかり行うよう心がけたいと思いました。

668.ご先祖様の数

2022.12.04

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 離別や死別でいなくなったとしても、子が生まれるには父と母がいるはずです。最近のバイオテクノロジーでは、男性の血液から卵子も作るという話もあるので、そこまで言われると難しくなりますが、日常生活を送りながら生殖によって子がなされる場合は、生物学的な父親と母親を想定して良いでしょう。

 自分に、父親と母親ががおり、その父親・母親にも自身の父親と母親がいますから。n世代前には2のn乗人の両親がいることになります。10世代前には2の10乗すなわち1024人のご先祖様がいます。簡単のために1000として、20世代前は1000×1000で100万人のご先祖様がいることになります。10世代は300年くらい前でしょうから、20世代だと5~600年前になるでしょうか。武士の世の頃まで遡れば、沢山のご先祖様が居たことになりますね。1000年前には10億人のご先祖様がいたわけで、当時の人口を超えているので、どこかで遠戚の交配がされているのでしょう。

 そして、どのカップルからも次の世代が生まれてつながれてきた訳で、その奇跡の集合体が自分になるわけです。

 これって、すごくないですか(飯島八段風)。

 もっとたどれば、海水と雷、火山の中から有機体が集合し、生物となっていき、それが進化を遂げて人類となり、自分がいるわけです。
 いずれにしても自分が生まれ生きていることは大きな奇跡の賜物です。

 嫌なことがあったり、辛いことがあった時、損なことも少し思い起こして頂ければと思います。

667.数値を以て評価する

2022.12.03

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 当院ではSDS、STAI、IES-Rなど色々な心理検査を取り入れております。
 SDS,STAIは私が修行した九大病院心療内科でも現役の検査です。
 SDSはうつ、STAIは不安、IES-Rは心的外傷の度合いを測ります。もちろん、その数値は絶対的なものではありませんし、ある断面でしかありません。限界もあるからこそ看護師や心理士が予診を取り、医師が診察もするわけです。

 数字を絶対視するわけではないのですが、企業や役所、会社などの職場は、鬱と言ってもどれくらい悪いのか?と割と客観的に知りたがる傾向があります。そういう経験もあるので、休業の診断書には心理検査の数値を以て評価しています。
 医師は医学部入学が理系ということもあり、産業医も数値で以て評価すると理解しやすいことがあります。産業医は精神科専門とは限らず、主科が循環器科とか整形外科とかメンタルヘルスではない人もおられます。
 少し専門性が違う産業医の先生にも理解しやすいことも意識しながら、なるべく心理検査の結果を添えて、休職や復職の助言を行っています。それが評価して下さる医師からは、繰り返しご紹介頂くなど一定の評価も頂戴しています。

 また、良くなってきた場合、自分がどれくらい良くなったかも数字でお示しでき、治療した甲斐もご自身で感じて頂くことが出来るでしょう。

 それらの理由から、当院では、心理検査などを積極的に行い、数値を以て状態を評価させて頂いております。もちろん、話したりない場合は、医師や心理士にご相談下さい。

666.友達から借金を申し込まれたら

2022.12.02

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 あまり幸せじゃない感じになる原因の一つに経済的困窮というものがあります。
 お金が全てではないですが、お金がないと大変困りますし、お金は上手に使えば世の中の潤滑油になります。困窮しないように余裕を持ち、温かい気持ちで使えると良いものです。

 心療内科や精神科にご相談にいらっしゃる方には、家族や恋人、友人からの借金の申し込みに応じたり、連帯させられたりで、色々不幸になってしまった方もおられるようです。

 だいたい、借金を申し込む相手って、あまり大親友に申し込むことってそもそもないです。何となく友達のようなそうでないような。恋人だったとしても、ひょっとしたら切れてしまうかもしれないような。そういう相手に借金は申し込まれます。
 つまり、ドライに言えば、申し込んだ相手は、あなたのことを、いざとなったらとんずらして切れても良い相手、と認識したということです。悲しいことですがほぼ現実です。
 そういう輩には断るのが一番なのですが、断り切れない時は、1万円でも良いので、差し上げてしまいましょう。
 あげてしまって、10万円とか100万円とか、申し込まれた額はとても貸せないけど、今までお世話にならなかったわけでもないので、その分の御礼として、1万はやる。だけど、縁も切る。これきりにしてくれ。連絡も着信拒否するからね、というわけです。
 相手が慌てて無心や借金申し込みを取り下げたとしても、あなたが相手から、切れてしまっても良い関係だと思われた事実は変わりありません。ですから、正面衝突だけ避けて、後はそっとその人の目の前から消えて距離を取ります。
 執拗な場合は、ストーカーとして毅然と対応する等、防衛を強化する必要もあります。

 無理な要求は、断ることも生きる力の一つです。

 借金申し込みは手切れのサイン、ご記憶頂いて損はないかと思います。

665.師走に

2022.12.01

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 師走になりました。昨年、6月開業ですので、おかげさまで1年半持ちこたえました。
 1年半も経ちますと、初期開業時に新患でいらした方が抗うつ薬の維持療法も終結し、無事に治癒、終診となった方が出始めています。とても喜ばしいことです。

 この1年半の間、スタッフの努力もあり、お預かりした診断書作成の流れが改善しましたし、受付のカルテ出しの置き場所も改善。バックヤードにもう一台PCを置いて、受付中でももう一人のスタッフが電話対応が出来るようになり、予約票や処方箋を印刷するプリンターが受付近くに移動するなど、導線を短くして効率化に成功しています。新患の時間帯もだいたい決まって来て安定しました。車椅子の方のご来院にもスロープで対応出来ました。こう考えると走り回って頑張っているのは私よりスタッフなんじゃないかと思いますが、看護「師」や公認心理「師」も走り回っているので、まあそれで良いのでしょう。

 スタッフがクリニックを安定させてくれるので、医師も安心して診療に望むことが出来ています。

 師走になりましたが、そのような安心感を常に提供できるよう、スタッフ一同務めて参ります。これからも当院をよろしくお願い致します。

664.当たり前のことを当たり前にする

2022.11.30

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先人の言葉でしょうか。
 当たり前のことを当たり前にすると、当たり前の人ではなくなるようです。
 予習をする、復習をする。
 分からない所を読み直す、質問する、出来るようにしておく。

 雨の日も、風の日も、コンディションの良い日も悪い日も。これがなかなか難しいことです。

 コンスタントに、必要なことをルーティンに落とし込んで行くことが、継続は力という実力になります。
 当たり前のことが当たり前に出来ていないのであれば、何か一つ、基本となることを当たり前にやれるように高めていく、そんなことから始めるのが良いのかもしれません。

663.味覚センサー

2022.11.29

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、心療内科学会に参加して参りました。
 工学部の都甲先生のお話は大変興味深い話でした。
 味覚センサーという物が開発され、既に実用化されているようです。
 味覚は、甘味、酸味、辛味、苦味、うまみ、の5つに限定されているそうで、それらの電位の組み合わせが近ければ同じ味を再現できてしまうのだそうです。某社のカロリーハーフどら焼きもそうやって作られたとのことでした。
 勘や経験に裏打ちされた物が、数値化・視覚化されて研究が進むのは驚くべきことです。

 他方、嗅覚センサーも開発中とか。嗅覚は味覚と違って五軸にまとめることは出来ないようです。人間には400の嗅細胞、犬には1000の嗅細胞があるとかです。それでも16チャンネルなどをトライアルして、現実に近い近似を行おうとする努力にいたく感心して参りました。

 これからも、感覚を科学の力で可視化する試みが、色んな発展を生むのかもしれません。

662.心療内科学会にて教育セミナーを担当させていただきました

2022.11.28

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、九州大学で須藤信行大会長で執り行われました、第26回心療内科学会に出席してまいりました。
 最新の脳画像研究や、味覚・嗅覚に関する最先端研究などの成果について学んできました。

 一方、私自身は、大会長より教育セミナーを拝命し、レンボレキサントについての当院での知見などについて教育講演を担当させていただきました。
 座長は、東大心療内科科長の吉内一浩先生とまた全国的に有名な方にお務め頂きました。

 高名な先生の司会で、全国の心療内科関係の方向けに、講演させていただき大変勉強になりました。

 講演の準備をする中で、睡眠不足や睡眠障害が生活習慣病やメンタルヘルスに及ぼす影響についてより深く知ることができました。
 お薬の勉強も深めた上で、皆さんに安心してお飲み頂けるように今後も努力を積み重ねて参ります。

 今後も学んだことを実臨床に還元し、皆様のお役に立てればと思います。

661.さくらの紅葉

2022.11.27

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 通勤途中に桜並木があるのですが、今は、紅葉の時期で、良い具合に色づいて参りました。
 春に咲く桜の花はもちろん綺麗ですが、緑から黄色、茶とだんだん色づいてくる紅葉の変化もまた味わい深いものです。そうやって春への準備をしているのでしょう。

 銀杏並木などももちろん綺麗なのですが、秋にさくらの色づきから紅葉を感じるのも、春への想いも重なって季節の移ろいを楽しめるものです。

 みなさんは、通勤の行き帰りなどで季節の移ろいをどんなところで目に入れておられますか。

660.新500円玉

2022.11.26

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 最近、500円玉が新しくなったようです。実際に発行されたのはもう少し前なのですが、先日のおつりの用意の際に、新しい500円玉ばかりとなりました。
 斜め上から見ると500と見えるすかしが入っていたりして、鋳造技術の高さに感心させられます。側面にNIPPONと銘のある旧種はほとんど見なくなりましたが、今後は新しい貨幣が増えていくのでしょう。
 先日は古いギザ十の話をした所ですが、新500円玉も見ていて飽きない面白みがあるように思います。

 紙幣も貨幣も、すかしや斜めの見え方など、創意工夫に溢れていて、作った人達のアイディアや、それを具現化する技術の高さなどに思いを馳せることが出来ます。

 みなさんは新しいコインを見て、どんな想像をなさいますか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分