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864.ピザとピッツァ

2023.06.26

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 イタリア語をやっていますと、Pizzaという単語はしょっちゅう目にする訳ですが、色々日本のピザとは違うようです。

 そもそも、ピッツァはナポリが発祥で、貧しい人がどうにか美味しくものを食べる様に作り出したのが始まりで、そういう意味ではもつ鍋とか豚骨ラーメンとか、捨てられそうな食材を工夫して食べるという博多の精神に通じるものがあるのかもしれません。

 それに、驚いたことに、イタリア人にとって、ピッツァは一人1枚。シェアは厳禁だそうで、同じの欲しかったら自分で頼みなよ、とイタリア人は交換してくれないそうです。NHKの語学講座でも言っていました。

 他方、日本のピザは、照り焼きチキンとか明太何とかになっていて、そうなってくると、マルゲリータのようなものとは全く違うものになっているような気がします。

 調べてみると、日本のピザは、米国経由のようで、米国のイタリア系アメリカ人が始めたピザのようです。シカゴなどで宅配されるようになり、東京に持ち込まれて広まったようで、その後は日本の工夫が重ねられているために、原典的なピッツァと日本のピザは違ってしまったようです。

 日本人が魔改造した料理は一杯あるようですが、ピザもその一つだったとは知りませんでした。まあ、日本のピザも美味しいので、日本風に家族や友人とシェアしながら頂こうかなと思っています。

863.SDLP

2023.06.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 自動車を運転する場合は、飲酒運転はもってのほかですが、変性意識や体調不良を伴わないことが大切になります。抗アレルギー剤、降圧薬などにも添付文書上運転不可のものがありますが、抗うつ薬や向精神薬のほとんどが日本の基準を厳密に適用すると運転不可となります。しかし、法律の条文には、どういう病気のどのような状態が厳罰の対象とすると言う風には明文化されておらず、現場の判断に丸投げされているのが実情ですし、医師に注意されても自己責任の範囲で、既にハンドルを握っている人も実際問題結構おられます。

 学会でもその辺は熱心に取り組んでいるようです。

 運転の指標にはSDLP(横揺れの標準偏差)、やBRT(急ブレーキ反応時間)など様々な指標があるのですが、薬物の影響を受けていると判断される指標がSDLPのようです。

 この辺は名古屋大学や産業医大などが積極的に研究を進めています。その一部の結果はこちら
 私も学会のガイドラインを精読しながら、自己の内容、生活の質の低下がないよう、患者さんとご相談しながら、現実的な妥協点を模索している所です。

 今回の学会でも大変勉強になったので、また、実臨床に反映出来るよう務めて参ります。

862.ワンクリック心性

2023.06.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 歳を取ると、昭和の人も平成の人も、今時の若い者は等と言い出します。

 みんなその時その時に今時の若い者をやってきたはずなのですが。

 今時の若い人達の心性として、ワンクリック心性というのがあるそうです。最近は便利な世の中になり、Amazonでも、今すぐ買うボタンをポチッとやるとどのクレジットを使うかとかどこに届けるかとかの確認もしないまま、いきなり買えることもあります。便利になった反面、欲求即実現しないと不満になることもあるようです。
 これをワンクリック心性というようですが、具体的にはフラストレーション状態に弱い、つまりは堪え性がないということになるのでしょう。

 先日は王座戦で、新しい戦法を披露した村田六段が藤井七冠を95%まで追い詰めて、後少しで勝ちだったのですが、将棋というのは恐ろしいもので、ほぼ勝ちを勝ちにすることが至難の頭脳スポーツです。5九金やら、6四銀やらAIも悩み込む鬼手を連発している内に、村田六段の勝利はするりと逃げてしまいました。
 絶対敗勢の中でも、泣き言を言わず、顔にも出さず、虎視眈々と勝利を狙う藤井竜王名人は、最近では上司にしたいアスリートの2位(一位は大谷翔平選手、3位が羽生結弦選手)でした。彼らの魅力はワンクリック心性とは真逆の、アナログな努力の中に辛抱し、耐え忍び、努力を続ける所にあるのかもしれません。

 ワンクリック心性でカリカリしているという時は、自然の中を散歩したり、ゆっくりお茶を飲んだりして、ご自身のテンポをゆっくり変えてみるのも良いかもしれません。

861.精神神経科学会に行ってきました

2023.06.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 パシフィコ横浜ノースで開催された、日本精神神経学会第119回大会に参加してきました。金曜日診療する関係で、木曜日しか参加出来ませんでしたが。
 自分で発表した以外に、精神病と運転免許や先達の話、会長公演と聞いて参りました。オンデマンドでも勉強出来るので、今後もぼちぼち拝見したいと思っています。

 やっぱりリアルタイムで会うと、おしゃべりしたり旧交を温めたりするものも良いものです。
 またしっかり勉強を積み重ねて、皆様のお役に立てますよう努力して参ります。

860.夫婦における10の覚悟

2023.06.22

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 近所の東野産婦人科の東野純彦先生は、3万件以上のお産に立ち会ったご経験もある上、福岡市では指折りの名医と言われています。そのご経験から幸せになるための覚悟について本を出されています。

 今日はそこから、夫婦(家庭)における10の覚悟を参照させて頂きましょう。

1.家庭を守る覚悟
2.怒らない覚悟
3.比べない覚悟
4.違いを認める覚悟
5.人を頼る覚悟
6.諦める覚悟
7.素直になる覚悟
8.何があってもパートナーの味方でいる覚悟
9.子供の問題が起きたら二人で乗り越える覚悟
10.許す覚悟

 詳細に興味がある方は、幻冬舎の「幸せになる覚悟」をご一読頂ければと思います。

 どこか弱いかな、と思い当たられる方は、当院の医師や臨床心理士にご相談頂ければと思います。

859.若者笑うな来た道だもの

2023.06.21

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 妙好人の言葉として伝わるこれは、年寄り笑うなの稿でも触れました。

「道」というタイトルだそうです。

 世の中のことがまだ見えていない若い時期は、やってもらうことが当たり前に感じたり、してもらえないことに不満を感じたりしがちです。しかし、その不満な結果というものが、およそ世の中の平均としてそういうものだと知った時や、それぞれが頑張っていてもそのような結果になってしまっているということを知った時、色んなことがありがたく感じたり、不満をぶつけたことが申し訳なく感じることがあります。

 そのような贖罪や感謝の気持ちを相手に伝えたり、配慮が出来るようになるのを成長と考えることが出来るのではないかと思います。

 若い患者さんがちょっとずつ、そういうことが出来るようになった時に、一つ大人になったのだなと成長すると同時に、若者笑うな来た道だもの、と思っています。

858.ワニの手羽先!?

2023.06.20

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 大事のお客様があり、先日珍しい記念と思い、友人に勧められたオーストラリア料理店に行ってきました。
 入荷の関係で、ダチョウとラクダは食べられなかったのですが・・・。

 ラクダというと中東なのかとイメージしていましたが、オーストラリアは野生のラクダが最も多い国なんだそうです。知りませんでした。

 カンガルーのカルパッチョなどが食べられた訳ですが、話のネタにと、ワニの唐揚げと手羽先を注文してみました。

 ワニの唐揚げは、鶏肉として出されると、なんでこんな硬い肉を唐揚げにしてるんだ、と言いたくなる感じでしたが、ワニと言われれば納得。
 手羽先は、揚げてあったように思います。皮も食べられました。
 鮭の皮の厚い奴みたいな感じで、食べられるけど美味でもないという感じでしょうか。

 それにしても人間って何でも食べるものなのですねぇ・・・。

 一生の思い出作りにこういうお店もありかと思います。
 ワンちゃん連れて入店出来る点もペット好きな人にはポイントが高いのかもしれません。

857.職業の三大意義

2023.06.19

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 哲学者の森信三によりますと、
職業の三大意義とは
(1)衣食の資を得る手段・方法である上に、
(2)人間は自己の職業を通して世のために貢献し。
(3)かつ自分なりの天分や個性を発揮する

という三大意義を持つ、と述べています。
(森信三、父親のための人間学)

 当院にお越しになる方はビジネスパーソンがほとんどです。
 仕事に疲れてその意義を見失ってしまう時、
(1)しか見えなくなっていたり、(2)までは見えても(3)が全く出来ずに埋没していることはないでしょうか。

 思い当たることがある方は、医師や心理士にご相談頂ければと思います。
 抗うつ薬のみならず、カウンセリングやヒントを差し上げることなどで何か変わることがあるかもしれません。

856. 歌舞伎

2023.06.18

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 先日初めて歌舞伎というものを観劇して参りました。

 全くのド素人なのですが、片岡愛之助さんとか尾上菊之助さんの演技を生で拝見することが出来て良い時間でした。

 面白いなと思ったのは、

1.随所に日本文化がある
2.会話のテンポが良く、脚本でしゃべっていると思えないくらいに流れがある。テレビドラマとかとは異なるテンポ感。
3.見栄などの決まりがあり、流石歌舞伎という感じ
4.太ももの裏にも入れ墨(のプリント)があり、全身で演技している
5.水をかぶるなど本当に迫真の演技

 などでしょうか。
 
 逆に個人的に改善の希望があるのは、

1.ナレーションも歌舞伎風なので、場面を聞き取れない。
2.三婦が男性など、わかりにくい名前などがある。
3.三味線、太鼓、笛が基本だが、時代によってバンドは変えても良いのではないか。

 と言った所でしょうか。

 何度も見ると慣れたりして、思う所が変わるかもしれませんが。

 みなさんも余裕があれば、歌舞伎にお出かけ頂いてはいかがでしょうか。

855.装いを軽く

2023.06.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 心配性になると、クーラーで冷えると行けないからカーディガン、頭痛になると嫌だから頭痛薬、とあれもこれも抱えてしまい、大荷物になってしまうことがあります。軽装に使用と考えて必要なものまで、家に置いてきてしまうと大変なことになりますが、あれもこれもになっている人は、思い切って荷物を減らしたり、軽くしてみてはいかがでしょう。

 案外なくても何とかなるものも多いかもしれません。

 荷卸しが出来るようになると、自分で負わなくても良い責任をみんなで共有したりして、重圧に潰されたり、過剰な負荷に身動きが取れないと言うことも減るようです。

 色々動きが重いなぁと思う方は夏も近いことですし、装いを軽くなさってみてはいかがでしょうか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分