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178.Give and take.

2021.08.04

178.Give and take

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。 ブログを書いているからか、面識のない夫婦カウンセリング系の異なる複数の施設から、夫婦喧嘩の相談は当院に、とご紹介頂いているようです。ありがたいことです。
 さて、もめごとの一つに、相手がなかなか言うことを聞いてくれないと言った類いの話があります。
 諦めよう、過去と他人は変わらない、 と言いますように、相手を変えようとしてうまくいくことはまずありません。
 それでも、相手を変えたい時は、ダメ元で試してみてはというのはGive and takeです。
 ある師匠は、自分が買い物をする際に、事前に奥様に自家用車(気前が良いなぁ!)を買ってあげて、その勢いで自分も何か買うんだ、と仰っていました。Give and takeはね、「先に与える」と書くんだよ。とのこと。
 なるほどなぁと思いました。
 相手に何か求めている時、要求が先になってはいないでしょうか。
 Give and take。計算高いようですが、先に与えよ、と書いてありました。してくれ、してくれ、と思っている時、自分は何か提供できていたでしょうか。相手の利益を考えていたでしょうか。
 Giveをしっかりやりきるためには、それが相手に必要なものか、受け取れるタイミングなのか、等、その方のニーズや気持ちを十分知る必要があるでしょう。そこが把握できているのは十分にコミュニケーションがとれているとも言えるでしょう。そう考えると、まず与えるGiveって愛情や思いやりがあってこそうまくいくような気がします。
 Give and take.
 知っていたはずの熟語であっても、立ち止まってその背景を考えて見ると、自分がしっかり出来ているのか、至らないのか、見えてくるかもしれません。皆様はご自分の思いやりをどうお伝えになりますか。

177.名もなき家事にリスペクトを

2021.08.03

177.名もなき家事にリスペクトを

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 少年時代も今も、お部屋を片付けるのは苦手な方ですが、かといってゴミ屋敷にまではならずに暮らせています。同僚の中には机の上が空港のように整備されているすごい人もいましたが、たぶん私には出来そうにありません。  そんな私ですが、共働きゆえ、色々家事をせざるを得なくなりました。元々こまめな性格ではあるのですが、家事というのはやってみると奥が深いものです。
 洗濯物干し、畳み。風呂掃除。トイレ掃除。風呂入れ。
 名前がついているものは、まだ良いのです。
 例えば、お風呂の下水口の入り口に引っかかった髪の毛を拾い上げてゴミ箱に捨てるとか、風呂の蛇口の裏の方に生えたカビを歯ブラシでこすり落とすとか、油のついた換気扇フィルターを交換するとか。目的語と動詞などで長々と陳述しないと伝わらない家事。これをここでは「名もなき家事」と呼んでみたいと思います。
 もちろん、私の家政婦ナギサさんよろしく、きちんと家政学を修めれば、実はそういう家事にも名前があるのかもしれず、単に私の不勉強かもしれませんが、大体の人は「名もなき家事」の「本当の名前」なんて知らないだろうし、それで陳述しても通じないことでしょう。ということで、開き直って、本稿ではそれらを「名もなき家事」と呼ぶことにします。
 そして、名もなき家事。ほとんどをやってくれているのは主婦の皆様ではないのかなぁと想像しています。
 もちろん、メンズだって、メンズの家事、やってたりしますよ。自動車のオイル交換、エレメント交換にオートバックスに行ったり、ウィンドウウォッシャー液足しておいたり、自転車のチェーンに油差しておいたり、空気入れておいたり。~車周りばっかり?
 お互い、自分の疎い家事、たまにはやってみましょう。そして、やってみることで、黙々とそれらをしてくれている家族に、きちんとありがとう、と言ってみましょう。
 やってもらって当たり前のことなんてない。そういう前提で、お互いに感謝や敬意を伝え合うことが、少しでも家族の潤滑油になればと思います。

176.簡易ポリソムノグラフィー検査に対応しました

2021.08.02

176.簡易ポリソムノグラフィー検査に対応しました

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 さて、当院は心理療法を主として提供していく心療内科・精神科です。検査できるのは血液検査と心電図位なのですが、心身の外来に必要な検査が一つ増えました。
 簡易ポリソムノグラフィー(PSG)です。
 これは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニングに必要な検査です。
 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、夜間に、呼吸が止まったりいびきをかいたりして、呼吸をしていない無呼吸の状態になったり、呼吸が低下している低呼吸の状態になったりする病気です。原因は閉塞性・中枢性等いろんな分類があるのですが、当院の機能上、現実的に対応しているのは閉塞性のSASです。
 無呼吸低呼吸指数(AHI)という数値があり、これが5以上になるとSASと言われます。
 簡易PSGでは40以上を示した時に、CPAPマスクによる治療を始めることが出来ます。
 私は、本来の専門は「催眠」でしたが、前職の福間病院で初めてSAS診断の重要性を指摘して、同院にPSG検査やCPAP治療を初めて導入しました。以後、徐々に医局の先生方にも浸透させていくことが出来、今では広く周知されています。
 と、いうわけで、体重増加やいびきの指摘などで気になる方はお申し付け頂ければ検査させて頂きます。
 具体的には、当院で指示書を書き、検査業者から宅配で自宅に検査キットが届けられます。寝る時に装着して起きて返送用の箱に入れて送り返せば完了です。費用は3割負担で2700円、1割負担で900円となっております。
 AHIが40未満で、さらに精密検査が必要な方にはfull PSGという検査があります。その際には可能な病院等をご紹介できます。主たる悩みは鬱やカウンセリングで無呼吸検査も受けてみたい方など、お気軽に簡易PSGの検査をお申し付け頂ければと思います。CPAP治療を行う場合の継続的な指導も出来ますので、ご安心頂ければ幸いです。

175.2ヶ月が経ちました+院長からのお願い

2021.08.01

175.2ヶ月が経ちました+院長からのお願い

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 おかげさまで開院二ヶ月を迎えることが出来ました。3ヶ月目のスタートです。
 7月の最後は、何と新患5名・・・。
 内科等では少ないのかもしれませんが、予診30分、本診察30~60分取っている当院で、5名は結構頑張っている気がします。昼前と夕方には新患の枠を設けており、最低でも1日2名は新患の方にたっぷりお話を聞かせて頂いております。
 ありがたいことに、大して宣伝もしていないのに、コンスタントにご予約や問い合わせのお電話を頂いております。ご理解・ご支援してくださるすべての方々に感謝致します。
 受診して頂く方にはお願いがあるのですが、新患の無断キャンセル等は極力お控え頂きますようお願い申し上げます。不登校やIBSの方で行くつもりだったのだがどうしても行けない、と言うご連絡を頂くのはまだわかるのですが、時々完全にすっぽかされる方がおられます。その枠は、空いていれば数日先に初診を待って頂いた方を拝見できるチャンスだった可能性もあり、他の方にも迷惑が掛かりますので、どうぞ、そこの所をご理解頂きますよう重ねてお願い致します。

174.逆走車の法則

2021.07.31

174.逆走車の法則

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 自分が整合性のあることを主張しているつもりの時にも、反論や押さえ込まれることがあるかもしれません。
 それは時に配偶者だったり、時に上司だったり、いろんなシチュエーションがあるでしょう。
 その時、自分の内心は、「どうして自分は正しいことを述べているのに、相手は感情的な、あるいは場当たり的な、あるいは非論理的な反論をしてくるのだろう?」と思うかもしれません。その時には自分自身も、怒りを感じたり、不可解な気持ちになったり、相手があまりに怖い時は恐怖を感じたり、理不尽さにもやもやするかもしれません。
 いずれにせよ、おそらく自分が正しい、おそらく相手が間違っているのではないか、と考えている時、自分の方が「逃げ遅れる」ことが多いかと思います。なぜなら、正しいから逃げる必要もないし、逃げてはいけないと思っていることが多いからです。
 しかし、よく考えてみて下さい。戦争を含めてすべての喧嘩は、自分が正しくて相手が間違っていると思うから起こるのです。お相手だって、気分が変わったのかもしれませんし、高度な政治的な圧力がかかったけれどそれは言えないだけかもしれません。
 とにかく、正面衝突した時に生ずるのは、双方に甚大なダメージです。時に大きく傷ついたりします。
 相手が感情的な反論をしてくる時、相手が約束したものと異なる主張をしている時、相手の意向を汲んでしまうと当方がものすごく不利になる時、なかなか論理を譲れないものです。
 この時の心境を、「逆走車の法則」と名付けてみました。
 自分は、進入車線を走っていて、相手が猛烈な勢いで逆走してくることを想像してみましょう。
 さて、質問です。明らかに正しいのはあなた、間違っているのは相手です。
 ここであなたは、道を譲ってよけますか?
 感情的には譲るのはおかしいような気もします。が、猛スピードですし、正面衝突したら死ぬ危険性が高いです。お相手の間違いを指摘するのは命あってこそではないでしょうか。
 そこで、患者さんにこの逆走車の法則を申し上げています。「あなたが正しいからこそ、一旦道を譲りましょう」と。正面衝突したら死にますから。
 理不尽な圧力は逆走車と思え。と言うわけです。
 一旦華麗によけておいて、命拾いしてから、ビデオレコーダーなどを用いて検証する。警察に法の裁きを任せる等。
 自分が正しいから、道が譲れない、と思っておられる方に、逆走車は一旦避けて命を守ろう、という提案をさせて頂いております。

173.こぼすなよ

2021.07.30

173.こぼすなよ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 亡き父は、僧侶と学習塾長をやっていた割には、人を育てると言う意味において疑問の多い人と言わざるを得ませんでした。
 まだ小さい頃、私は、水の入ったコップを運んでいました。
 それを見た父が、応援するつもりだったのだとは思うのですが、「大丈夫か?ほら、こぼすなよ、こぼすなよ」と言うようなことを言いました。
 言われた瞬間私はとても緊張し、手が固まり、こぼすはずもない水をこぼしてしまいました。
 父は勝ち誇った顔で予言通りだと言わんばかりに、ほらこぼした、と言うのでした。
 予言が当たれば、当たった方は良い気になるのでしょうが、失敗させられた方はたまりません。
 催眠の勉強をした後だと、これが暗示になっていたのがよくわかります。
 こぼさないように、運び終えて欲しければ、「お、今日は行けそうだな」とか言いながらごちゃごちゃ言わずに見守ることです。
 「こぼすなよ」ということばには「こぼす」と言う言葉が含まれています。脳はnotを受け取るのが苦手な器官ですから、こぼすなは、こぼす、と変換されて入力されます。こぼすこぼす、と言われれば、被暗示性の高い子供はこぼします。つまり、これは父がこぼさせた、と言っても良いわけです。
 こけるなよ、とかも、こけることを意識に強くインプットしてしまうので、こけます。
 否定命令形を成就させたい場合、こけるな、ではなく、走りきる、ゴールへ行ける、等別の単語で言う必要があります。こけるな、こぼすな、は、こける、こぼす、を実現させやすくなります。
 今更亡き父をなじってもしょうがないのですが、もし親業をしておられる方がおられましたら、お子さんへのお声かけは肯定文が効果的ではないかな、と思っています。

172.時には死に向き合う

2021.07.29

172.時には死に向き合う

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 人の死というものは常に、悼まれるものです。
 私が子供の頃、日曜日には日曜学校がありました。お寺に行って、お経を読み、お釈迦様の話などを聞き、終わると境内で遊んで終わったと思います。正式にはお経ではないそうですがお経っぽいのは一つ読めるようになりました。
 心の仕事をしていますと、死にたい人も来られますが、大切な人の死からショックを受けた人も来られます。
 たくさんの方にお目にかかってきて思うのは、今の人、日曜学校に行ってないんじゃないかということです。まあ、私の子供頃だって、結局、数名しかいませんでしたから、行かない人の方が普通なのかもしれませんが、それでも数名はいました。別に仏教に帰依する必要もないのですが、キリスト教の方ならミサなどに行かれるのでしょう。  キリスト教では日曜日は安息日と神様が定義していますので、休む日ですし、そういう日にこそ神様と向き合う必要があります。仏教の人は仏様と向き合えばよろしい。
 寺の子ではあるのですが個人的には宗旨宗派は問いません。しかし、全体的に道徳心というか宗教心が下がってきているような気がします。宗教も、原理主義的に熱を入れすぎると戦争の原因になりますので、何事もほどほどが良いのですが、それでも今の人たちは心との向き合いを普段されていないのかなと思います。
 どんな宗教であっても、上位概念(神仏)、嘘と誠、生と死について、その教義なりに学ぶものです。
 ここでは死について取り上げます。
 命は生まれた時から死に始めているわけです。しかし、赤ん坊が成長する様はとても希望が持てて楽しめます。生きる喜び、成長する楽しみにフォーカスが当たるあまり、現代人は死を忌避しすぎていないでしょうか。
 陰があるから光のありがたみがわかるわけで、死と正面向いて向き合ったことがないと、しっかり生きることも出来ないのです。大切な人の死は、自分もいつか死ぬことを教えてくれます。そして、そこと向き合うことにより、残りの時間をいかに有意義に生きるか、その人は死を持って教えてくれているのではないでしょうか。
 命を大切に思うからこそ、死というものと逃げずにしっかり向き合って頂いてはいかがでしょうか。などと思います。

171.狙って獲れたビンゴゲーム

2021.07.28

171.狙って獲れたビンゴゲーム

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 高校生の頃の話で随分昔の話です。
 修学旅行は北海道でした。バスガイドさんは目の覚めるような美人でした。私も含めて男子諸君は大喜びだったと思います。ガイドさんは、校内ではおっかないので有名な先生にやんやとけしかけて中森明菜を歌わせてしまったり、上手に盛り上げてくれました。
 道中、ビンゴゲームをやることになり、25の枡にに50までの任意の数を書き込んで良いことになったんだと思います。
 賞品が何だったのか?よく覚えていませんがアイヌの方が彫ったペーパーナイフだったのではないかと思います。  それが欲しかったかどうかはともかく、ゲームなら勝ちたいものです。
 任意の数を書き込む時に、例えば1~25をそのまま書くのでは確率として良くないでしょう。
 大きい数、小さい数をランダムに言ってくるので、小さい方なり大きい方なりに寄せてしまうと、2回に1回しか出来ません。多分その頃、ビンゴ用のカードは配られなかったのだと思いますし、任意に書いて良いということから、ビンゴ用の玉なり、ランダム化された乱数もなかったと思われます。
 そういうことであれば、ガイドさんが任意に数を思いついたまま言うはずです。
 多分ビンゴの特性上、真ん中は開けて良い、といわれたと思うので、まず一つ。
 人間が言う以上、ちょっと変わった数を集めた方が良いのではないかと考えて、まず素数を書きました。
 2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43,47。
 これで16個です。
 次に、特徴的な数、2乗数、3乗数などを見てみます。
 4,9,16,25,36,49が2乗数。これで22個。
 8,27は3乗数。24個。
 最後の一つ・・・。特殊な数は・・・?
 28にしました。
 28は完全数です。
 完全数とは、自分自身以外の約数の合計が自分になるものです。
 28の約数は  1,2,4,7,14と28。
 1+2+4+7+14=28となり、28は完全数ですね。
 これで25個すべて埋まりました。
 人間、割り切りにくい数、素数などには愛着がわきにくい特性があるようです。そうやって数学と心理学的な分析を使って、ビンゴを書いた結果、獲れました!ペーパーナイフ。上記の考察は自分の胸だけにあったものですが、きちんと考えて獲れたのは誇らしく思いました。
 この原稿を書いてみて、論理的に思考した結果は、やっぱり再現性があるのだなとも思った次第。ペーパーナイフは実家の引き出しに眠っているのか、今どこにあるのかわかりませんが、懐かしい思い出です。

170.土用の丑

2021.07.27

170.土用の丑

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 土用の丑が近づいてきました。ウナギが食べたくなる季節です。
 土用、というのは、五行の考え方で、1年の季節を5つに分けています。春夏秋冬は四つだろう?って?
 その通りです。
 春夏秋冬は4つと数えるのですが、4つの間、というのがあります。立春、立夏、立秋、立冬から各季節が始まります。その前が「土用」といい18日くらい設けられています。五行の考え方では、春は木(木が芽吹くから?)、夏は火(暑いからかな?)、秋は金(葉っぱが黄金に色づくからかな?)、冬は水(雪のイメージでしょうか)と当てられており、その間隙が「土」を表し、土用と言います。土用の中でも1日、2日、というのを子丑寅卯・・・と数えますので丑の日があるわけです。2回丑がある時もあります。
 ちなみに今年の土用の丑は 1月17日、1月29日、4月23日、7月28日、10月20日、11月1日 だそうです。
 夏痩せに鰻を食べようとは、万葉集で大伴家持も詠んでいるらしく、 石麻呂に吾れもの申す夏痩せに よしといふものぞむなぎとり召せ というそうです。
 土用の丑に鰻が今の形になったのは江戸時代の蘭学者平賀源内が、うなぎ屋のキャッチコピーとして作ったのだと言われています。
 鰻のネタで、万葉集から平賀源内まで出会えるとは思いませんでした・・・。

169.まつぼっくりは5分の8角形

2021.07.26

169.まつぼっくりは5分の8角形

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 まつばら心療内科なものですから、ロゴにはまつぼっくりを使用しています。以前ブログに書かせて頂いたように茶の傘は108の煩悩を示しています。六本松の6とか六道を掛けているのも書きました。
 ところで、まつぼっくりやヒマワリ、パイナップル、巻き貝などのらせんはフィボナッチ数列で出来ていると言われています。
 フィボナッチ数列とは、初項が、1,1,と始まり、3つ目が1+1=2、4つ目が1+2=3、5つ目が2+3=5 。
 1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,と新しい項が前の二つの項の和で出来ているという、原理は小学生でも分かるものです。  これが、一般項になるとなぜかルート5が出て来るという不思議なものです。
 黄金比というものがありますが、角度にも黄金角といわれるものがあります。
 黄金比とは隣り合うフィボナッチの項の比の極限です。
 初項は2/1=2
 ですが、3/2=1.5
     5/3=1.67
     8/5=1.6
     13/8=1.625・・・と最終的に1.618に近づきます。これを黄金比と言います。
 2つとびの比もあります。
     F(n+2)=F(n+1)+Fnですから、
     F(n+2)/Fn=F(n+1)/Fn +1
          =2.618・・・
 360°を2.618で割ると、137.5°となり、137.5°が黄金角です。
 まつぼっくりは137.5°ずつずれながららせんを作っています。
 身近なものの中に潜むフィボナッチ数列の神秘。巻き貝などもそうで、興味は尽きません。話し出すときりがないので、今回はこれくらいにしておきます。
 不思議だと思っている自然の神秘にも法則性が見つかると、なんだかなぞなぞを一つ解けたようです。
 理解する、と言うことに興味を持って頂くと嬉しいと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分