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184.ヒゲダンスのススメ

2021.08.10

184.ヒゲダンスのススメ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 六本松という地域が若い街だからか、お若い方にご受診頂くことが多いようです。
 今年お亡くなりになった志村けんさんのドリフを観ていた私なんかは、今の若い人たちからみて随分歳を取ったように思うのですが、それでも案外ヒゲダンス知ってる?と聞くとご存じの方も多くて逆にびっくりします。
 それにしても、不調を抱える方の肩こりの多いこと!
 筋肉のはずなのに机みたいに硬い方の人がたくさん来られます。
 一点筋弛緩法などでほぐせるのですが、私の方も疲れるので、ヒゲダンスをお勧めしています。
 ヒゲダンスは、やや膝を曲げて柔らかくし、肘はまっすぐ、掌を真下に向けて手首を前腕から90度返します。
 そして、リズムに合わせて肩甲骨を上下させます。  やって頂くと、大体肩こりの人、上手に出来ません。
 何でヒゲダンスなのか?
 楽しんでやれるのと、1分間に100回くらい肩甲骨を上下できます。それくらいやるとカチカチの肩も和らぐのではないかと思います。
 心療内科に来たのに先生と一緒にヒゲダンスをして帰った、なんてことがあるかもしれません(既にたくさんそういう診察をしてしまいましたが)。でも、真面目な話、ヒゲダンス、お勧めしています。

183.脳内言語を改革しよう

2021.08.09

183.脳内言語を改革しよう

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 よほど頭の回転が速い人がどうしているかは知りませんが、普通の人は自分の思考は、頭の中で言葉を使って考えているのではないかと思います。
 あれもしなきゃ、これもしなきゃ、等、脳内で反響している言葉は口癖を反映するようです。
 となると、普段から、言葉遣いが丁寧であることは大切なことかもしれません。
 前稿で、すみませんからありがとうへ、と言うキャンペーンを書きましたが、それも大事なことです。
 あれもしなきゃ、これもしなきゃ、というのはそこにしなきゃ「いけない」が入っています。自分に対して、いけない、いけない、と言っていることになるわけです。
 しなければならないことは、「する必要がある」「よしやろう」と言い換えて何か、大きな間違いがあるかと言えば、そんなことはないんではないかと思います。
 ですので、私は、自分の脳内言語を「しなきゃ」から「する必要がある」等肯定文に置き換える努力をしています。脳内言語が肯定的だと普段から肯定的に相手に接するようになります。生きるのが楽になります。
 自分に「いけない」を言いがちな方には、必要がある、すると良い、よしやろう、等肯定的な言い回しに出来るよう、脳内言語の改革を提案させて頂いております。

182.すみませんからありがとうへ

2021.08.08

182.すみませんからありがとうへ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 やたら謝る方がおられます。鬱になる方に多いようです。特に日本人はすみませんを言い慣れている方が多いような印象があります。
 それが円滑なコミュニケーションになっているのであれば美徳でしょうが、鬱の一因になっているのであれば、一度立ち止まって再考したいところです。
 そんな方々にささやかにご提案申し上げているのは、「すみませんからありがとうへ」です。
 「ありがとう」と言われれば「どういたしまして」と悪い気はしませんが、「すみません」と謝られると「いえいえ、そんな、良いですよ」となんと、相手を否定しながらフォローすることから始まります。頭を下げて衝突を避ける意味はあるかもしれませんが、「すみません」ということは、大切な相手から開口一番、自分に対する否定語を言わせてしまっている言葉になっています。
 そうすると自己否定から鬱になる場合、どんどん鬱っぽくなってしまいます。
 開業してからも、「すみませんからありがとうへ」変えてみてはいかがでしょう、とたくさんの方に申し上げて参りました。もちろん、謝るべき時にまでありがとうでは変調ですが、ありがとう、の方がベターなケースの方が多いような気がしています。
 すみませんが多すぎたかな?と思い当たる方、ありがとう、を増やしてみられてはいかがでしょう。

181.楽しみは何ですか?

2021.08.07

181.楽しみは何ですか?

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 悩みについて一通りお伺いした後、その方の趣味などを教えて頂くことがあります。
 趣味、習い事、部活、好きなスポーツ、好きな音楽、の一部か全てを教えて頂きます。
 それが私のあまり詳しくないものでも、善し悪しは判断しません。
 その、好きなことを出来ていない状態、忘れている状態は、鬱になっているか鬱のために出来なくなっているかでしょう。
 それらをやれるようになったら、やりたいと思えるようになれば、回復しているかもしれません。
 また、忘れていた好きなことを思い出したことで回復に向かうかもしれません。
 治療の資源を「リソース(=資源と同義)」と呼んでいますが、リソースを教えて頂いておくと、回復のヒントとなることがあります。
 みなさんの楽しみは、何ですか?

180.SAD PERSONS scaleについて

2021.08.06

180.SAD PERSONS scaleについて

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 精神科入院の絶対適応を決めるという、PattersonによるSAD PERSONS scaleについてご紹介します。
Sex:男性であること
Age:高齢者、もしくは思春期
Depression:うつ病の存在
Previous attempt:自殺企図の既往
Ethanol:アルコール乱用の存在
Rational thinking loss:合理的な思考の障害(精神病症状や極度の心理的視野狭窄)
Social support deficit:社会的支援の欠如
Organized plan:具体的な自殺の計画
No spouse:配偶者がいない
Sickness:身体疾患に罹患していること
 7項目以上に該当する場合は、非常にリスクが高く、精神科入院の絶対適応とされています。
(Patterson et al.,(1983) Evaluation of suicidal patients: the SAD PERSONS scale. Psychosomatics, 24:343-345)

179.下膳から始めてみよう

2021.08.05

179.下膳から始めてみよう

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 看護師も心理士もどちらかと言えば女性の方が多い職業なので、今も昔も職場にはママさんがいることが多いです。
 小さい子がいたり、子だくさんの時は、子育ても大変なご様子。
 我が家も共働きゆえ、子供にどこまで家事を覚えてもらうのかは親にとって死活問題でした。
 学習は報酬系で成り立ちますから、罰は与えず、褒めていくのが望ましいと言われています。
 そうすると、必ずうまくいくお手伝いを段階的に与えるのが良いわけです。
 経験値のない子供に汁物の配膳を任せるのは危険です。でも、いずれやって欲しいことではあります。
 そういうわけで、歩き出した二歳児にお願いしたいお手伝いには下膳から始めてはと思っています。
 食べ終わった器はこぼすことがありません。大体小さい内は、食器もプラスチック製だったりしますので、落としても大丈夫なことも多いです。
 何か手伝いたくてたまらなくなってきた頃に、命令口調ではなく、「質問」の形で、「ねえ、食べ終わったお茶碗、台所に運んでくれるかな?」等投げかけます。出来たら思い切り褒めます。落としてもその辺はうるさく言いません。とにかく、素直に応じたことを褒める、能動的に手伝ったことを褒める、運べたことを褒める。
 何度もやると、自信がついてきます。自信がついたら、お箸などこぼすのに関係のないものを運ばせても良いでしょう。これが最初の配膳。後は、空の取り皿等。丈夫なものや割れても諦められるものを任せます。
 それが出来たらご飯等、中身のあるもので汁でないもの。最後が汁物です。
 段階的に褒めていけば、配膳と下膳をしてくれる人が誕生します。最初褒めまくる手間はありますが、後々自分から動いてくれるようになったありがたさには変えられません。もちろん、大きくなってからも、手伝った分にはちゃんとありがとうを言うことを忘れずに。
 私は子供の頃、やって当たり前、みたいな態度を取られた時即座に消去が起こり、その手伝いはしなくなったように思います。報酬系、というだけでなく、たとえ子供であっても敬意を持ってお礼を言う。そうすればお互いに気分良く助け合うことが出来ます。
 お子さんが何か手伝いを覚えてくれたら良いのに、とお考えのご家庭、まずは下膳をお願いすることから始めてみられてはいかがでしょう。

178.Give and take.

2021.08.04

178.Give and take

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。 ブログを書いているからか、面識のない夫婦カウンセリング系の異なる複数の施設から、夫婦喧嘩の相談は当院に、とご紹介頂いているようです。ありがたいことです。
 さて、もめごとの一つに、相手がなかなか言うことを聞いてくれないと言った類いの話があります。
 諦めよう、過去と他人は変わらない、 と言いますように、相手を変えようとしてうまくいくことはまずありません。
 それでも、相手を変えたい時は、ダメ元で試してみてはというのはGive and takeです。
 ある師匠は、自分が買い物をする際に、事前に奥様に自家用車(気前が良いなぁ!)を買ってあげて、その勢いで自分も何か買うんだ、と仰っていました。Give and takeはね、「先に与える」と書くんだよ。とのこと。
 なるほどなぁと思いました。
 相手に何か求めている時、要求が先になってはいないでしょうか。
 Give and take。計算高いようですが、先に与えよ、と書いてありました。してくれ、してくれ、と思っている時、自分は何か提供できていたでしょうか。相手の利益を考えていたでしょうか。
 Giveをしっかりやりきるためには、それが相手に必要なものか、受け取れるタイミングなのか、等、その方のニーズや気持ちを十分知る必要があるでしょう。そこが把握できているのは十分にコミュニケーションがとれているとも言えるでしょう。そう考えると、まず与えるGiveって愛情や思いやりがあってこそうまくいくような気がします。
 Give and take.
 知っていたはずの熟語であっても、立ち止まってその背景を考えて見ると、自分がしっかり出来ているのか、至らないのか、見えてくるかもしれません。皆様はご自分の思いやりをどうお伝えになりますか。

177.名もなき家事にリスペクトを

2021.08.03

177.名もなき家事にリスペクトを

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 少年時代も今も、お部屋を片付けるのは苦手な方ですが、かといってゴミ屋敷にまではならずに暮らせています。同僚の中には机の上が空港のように整備されているすごい人もいましたが、たぶん私には出来そうにありません。  そんな私ですが、共働きゆえ、色々家事をせざるを得なくなりました。元々こまめな性格ではあるのですが、家事というのはやってみると奥が深いものです。
 洗濯物干し、畳み。風呂掃除。トイレ掃除。風呂入れ。
 名前がついているものは、まだ良いのです。
 例えば、お風呂の下水口の入り口に引っかかった髪の毛を拾い上げてゴミ箱に捨てるとか、風呂の蛇口の裏の方に生えたカビを歯ブラシでこすり落とすとか、油のついた換気扇フィルターを交換するとか。目的語と動詞などで長々と陳述しないと伝わらない家事。これをここでは「名もなき家事」と呼んでみたいと思います。
 もちろん、私の家政婦ナギサさんよろしく、きちんと家政学を修めれば、実はそういう家事にも名前があるのかもしれず、単に私の不勉強かもしれませんが、大体の人は「名もなき家事」の「本当の名前」なんて知らないだろうし、それで陳述しても通じないことでしょう。ということで、開き直って、本稿ではそれらを「名もなき家事」と呼ぶことにします。
 そして、名もなき家事。ほとんどをやってくれているのは主婦の皆様ではないのかなぁと想像しています。
 もちろん、メンズだって、メンズの家事、やってたりしますよ。自動車のオイル交換、エレメント交換にオートバックスに行ったり、ウィンドウウォッシャー液足しておいたり、自転車のチェーンに油差しておいたり、空気入れておいたり。~車周りばっかり?
 お互い、自分の疎い家事、たまにはやってみましょう。そして、やってみることで、黙々とそれらをしてくれている家族に、きちんとありがとう、と言ってみましょう。
 やってもらって当たり前のことなんてない。そういう前提で、お互いに感謝や敬意を伝え合うことが、少しでも家族の潤滑油になればと思います。

176.簡易ポリソムノグラフィー検査に対応しました

2021.08.02

176.簡易ポリソムノグラフィー検査に対応しました

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 さて、当院は心理療法を主として提供していく心療内科・精神科です。検査できるのは血液検査と心電図位なのですが、心身の外来に必要な検査が一つ増えました。
 簡易ポリソムノグラフィー(PSG)です。
 これは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニングに必要な検査です。
 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、夜間に、呼吸が止まったりいびきをかいたりして、呼吸をしていない無呼吸の状態になったり、呼吸が低下している低呼吸の状態になったりする病気です。原因は閉塞性・中枢性等いろんな分類があるのですが、当院の機能上、現実的に対応しているのは閉塞性のSASです。
 無呼吸低呼吸指数(AHI)という数値があり、これが5以上になるとSASと言われます。
 簡易PSGでは40以上を示した時に、CPAPマスクによる治療を始めることが出来ます。
 私は、本来の専門は「催眠」でしたが、前職の福間病院で初めてSAS診断の重要性を指摘して、同院にPSG検査やCPAP治療を初めて導入しました。以後、徐々に医局の先生方にも浸透させていくことが出来、今では広く周知されています。
 と、いうわけで、体重増加やいびきの指摘などで気になる方はお申し付け頂ければ検査させて頂きます。
 具体的には、当院で指示書を書き、検査業者から宅配で自宅に検査キットが届けられます。寝る時に装着して起きて返送用の箱に入れて送り返せば完了です。費用は3割負担で2700円、1割負担で900円となっております。
 AHIが40未満で、さらに精密検査が必要な方にはfull PSGという検査があります。その際には可能な病院等をご紹介できます。主たる悩みは鬱やカウンセリングで無呼吸検査も受けてみたい方など、お気軽に簡易PSGの検査をお申し付け頂ければと思います。CPAP治療を行う場合の継続的な指導も出来ますので、ご安心頂ければ幸いです。

175.2ヶ月が経ちました+院長からのお願い

2021.08.01

175.2ヶ月が経ちました+院長からのお願い

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 おかげさまで開院二ヶ月を迎えることが出来ました。3ヶ月目のスタートです。
 7月の最後は、何と新患5名・・・。
 内科等では少ないのかもしれませんが、予診30分、本診察30~60分取っている当院で、5名は結構頑張っている気がします。昼前と夕方には新患の枠を設けており、最低でも1日2名は新患の方にたっぷりお話を聞かせて頂いております。
 ありがたいことに、大して宣伝もしていないのに、コンスタントにご予約や問い合わせのお電話を頂いております。ご理解・ご支援してくださるすべての方々に感謝致します。
 受診して頂く方にはお願いがあるのですが、新患の無断キャンセル等は極力お控え頂きますようお願い申し上げます。不登校やIBSの方で行くつもりだったのだがどうしても行けない、と言うご連絡を頂くのはまだわかるのですが、時々完全にすっぽかされる方がおられます。その枠は、空いていれば数日先に初診を待って頂いた方を拝見できるチャンスだった可能性もあり、他の方にも迷惑が掛かりますので、どうぞ、そこの所をご理解頂きますよう重ねてお願い致します。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分