866.身調べ
2023.06.28
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
心療内科で用いられるセラピーの一つに内観療法というものがあります。
恩師の久保千春先生(第3代九大心療内科教授、元九大総長、現:中村学園大学学長)は内観医学会をリードされていました。
浄土真宗の行である身調べという方法を、吉本伊信が敷衍して始めたものと言われています。
内観療法では、自分自身が身近な人に、
・して頂いたこと
・お返しして差し上げたこと
・迷惑を掛けたこと
などについて毎日具体的に想起させて自己洞察を深めさせるものです。
内観療法を受ける合宿を提供している寺院もあるそうです。
心療内科医の後輩が実際に行ってみてとても良かったことを教えてくれました。なかなか1週間自分の時間を投入するのは独身でもないと難しいですが・・・。
当院では内観療法そのものはそれだけの労力も掛けられないので出来ないのですがその視点は大切にしており、内観をお勧めして寺院などでやってきてもらって良くなった方もおられました。
普段からも、自分の身調べはやっておく価値があるのではないかと思っています。