810.道もの
2023.05.03
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
軸の話として前回すり足をお勧めしたのですが、もう1つ別の方法もあります。
華道や茶道など、和室できちんと正座をして、背筋を伸ばして行うものです。これらをひとまとめにして、華「道」、茶「道」、の「道」をとり、道もの、と呼んでいます。
茶道などは、リラックスしてお客様をもてなす、という行為の中にも、だらだらしているわけではない軸があり、お茶を提供する気遣いの中に、姿勢や作法といった簡素化した様式美があります。そういう中に身を置いていると、きちんとした雰囲気の中でも歓待を楽しむというバランスを取っていくことになります。特に女性などは着付けなども一緒に憶えますと、着物が一人で着られるようになりますし、きちんと正座したりあいさつの出来る様はとても美しいものです。そういう、芯の通った美のようなものが内から出来てくると、メイクやアクセサリーでごまかしている美とはまた違う、人間性からにじみ出る美しさのようなものが放たれていきます。お化粧を否定するわけではありませんが、適度なお化粧に加えて、美として実はとても大切な要素が内側からの美になります。
回復期には道ものへ取り組まれることも時々お勧めしています。この記事を読んで興味をお持ちになった方は、一度、お試し頂いてはいかがでしょう。