729.鬼
2023.02.03
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
はやりのアニメですと、鬼滅の刃なんてのがあるそうですが、おとぎ話の昔から、鬼というのは怖い存在でした。桃太郎辺りから始まる我々の鬼ですが、最近の鬼は超能力的な戦闘力に長けたものもいるようです。悪魔、という存在が、天界追放だったり、天使との対になっていたりという観点からいうと、どうしても悪魔は西洋的な世界観の範囲を出ない印象ですが、日本の悪役と言えば鬼ですよね。
鬼は、心の醜さや恨みなどを抱えた象徴的存在かと思います。
そういう意味で、渡る世間に鬼はなんとかとか、人間のネガティブは側面を鬼にたとえる比喩としても使われます。
人格形成も完成という終点はないと思われ、我々はいくばくかの未熟さを抱えながら生活しています。全ての人が未完成であるならば、誰にも大なり小なり心の中に鬼はいるものです。その鬼の激しさは、生い立ちや性格に起因する面もありますが、アウトプットしてしまうと、罵詈雑言や誹謗中傷も責任のある言葉として自分に返ってきてしまいます。
人様を傷つけると、後悔してしまうこともあります。
心の鬼が暴れ出さないようにするためには、普段から生活に余裕を持ち、過剰に自分を批判しすぎず、出来たことは素直に認めることが必要です。どこか、生活の中で心の余裕を失い、鬼が暴れ出しそうだとお感じの方は、一度ご相談頂ければいかがでしょう。