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723.麦踏み

2023.01.28

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 麦踏みという作業があります。
 芽吹いた麦を、農家の方が目を潰して踏んでいくのです。
 一見とてもひどいことをしているようにも思います。

 しかし、その作業は本来不可欠なもので、麦踏みをすることによって、麦はしっかりと根を張り、霜にも負けぬようになります。害虫に負けぬように育ち、実を結びます。

 私がこの作業を知ったのは、中沢啓治の漫画、はだしのゲン、だったと思います。
 最近では、尊敬するスーパー校長先生の森万喜子先生もスピーチで使用されているようです。

 仕事などで、しんどい時、理不尽なものとか悪意に基づくものでないのであれば、一旦麦踏みをされている時期と考えても良いのかもしれません。その間、辛抱強く根を生やし、頑丈な自分を作り上げる時期と捉えることも出来ます。

 もちろん、病的に鬱っぽくなった場合などは精神科や心療内科など私共にご相談頂く必要があるのですが、伸びゆくチャンスだと捉えられる内は、力をためていくのも良いでしょう。成長につながる辛抱であれば、麦踏みの時期だ、と考えることで乗り切れることが出来るかもしれません。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分