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717.要求水準

2023.01.22

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 鬱になりやすい方々を多く拝見しておりますと、いくつかの共通する特徴があります。
 その一つに、自分や周りに対する要求水準が高い、もしくは、高すぎる、ということが挙げられるのではないでしょうか。

 目標を高く設定するのは成長のために大切なことかもしれませんが、それを段階的に区切って一歩ずつ進められれば良いのですが、高すぎる要求水準を達成できずに自己批判をしてしまうようだと鬱の始まりになってしまいます。最終目標が高い時こそ、足元の一歩から小刻みにすることも大事です。

 また、家族だけでなく、職場の上司・同僚・部下であったり、やり取りのある相手方にも高すぎる要求水準は摩擦の元です。あまりに高い要求水準を突きつけてしまうと、こちらより弱い立場の人は抑うつ的になりますし、強い立場の人は反発したり、言い訳したり、話をすり替えたりと違う諍いの元になります。

 色々と上手く行かない時、要求水準が高くて、自分自身や、相手方を承認しづらい状況になっていることはないでしょうか。

 もし思い当たる節があれば、要求水準、ということに関して、緩和するなり段階的に区切るなり、相手のやる気や賞目標を承認するなり、少し柔らかめに工夫して頂いてはいかがでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分