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710.伴侶性

2023.01.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 カウンセリングは受容・共感・傾聴などと言いますが、前稿でも書きました松原秀樹先生は伴侶性という言葉を使われました。
 あたかも伴侶であるかのようにしっかりと寄り添うということですね。

 行動療法の造詣も深かった秀樹先生は、生活の行動パターンに介入することもお上手でしたし、自律訓練法のエキスパートでもあったので、セルフコントロールとしての自律訓練に持ち込まれることもとてもお上手でした。
 私共セラピーのプロは、伴侶にこそなれませんが、あたかも伴侶のように、時には伴侶以上に、受益者の皆様の生活様式に伴侶性を持って助言や提案などを行っています。それは、必ずしも壊れつつある家族を修復するとも限らず、DVや虐待に遭っているなら離別や別れ、独立などをご提案することもありますし、過剰に攻撃的になってしまっている場合は折り合いを付けて頂いたり、健全にあきらめて頂いたりすることもあります。とにかく、受益者の方がしっかりと一歩進めるように、寄り添う精神で参ります。
 逆にプロの精神療法家ですと、夜中にLINEすることもなければ、食事に付き合う必要もありません。予約の時間帯に、規定のお支払いと共に綺麗に割り切りつつ、ご相談中に伴侶性を発揮していくことになり、また守秘義務のために他所で口外することもありませんから、安心して伴侶性にお任せ頂けるのではないかと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分