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689.息吹き(いきぶき)

2022.12.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 通常の漢字の読みでは息吹(いぶき)というのでしょうが、私が学んでいるボディートークに於いては、息吹き(いきぶき)という方法があります。

 増田明によるボディートークの理論では、胸椎(Th)3番は切なさ、Th4は言いたいことが言えないなどと申します。
 いじめられたり、虐待されたり、鬱になる子はここを詰めていることが多いです。

 うつ伏せで肘をついて上半身を起こし、首をがっくり垂れると、首の後ろに浮かんでくる骨が頸椎7番です。ここから椎体を一つ二つと探っていき、三つ目がTh3,四つ目がTh4となります。ここに両手の人差し指と親指で三角形を作り、子供さんの背中などにハンカチを当てて息をぷー、ぷーと吹き入れます。とても温かいのです。

 これをすると小学生以下の子などはすぐに元気になる子すらいます。
 お母さんとか、愛情をかけて上げたい時にこれは効果的です。夜泣きの赤ちゃんの対応として198稿でも紹介したのですが、最近も使ってみて効果的だったのでまたご紹介致しました。

 切ない時、悲しい時、寂しい時、言いたいことをぐっと我慢している時、大切な家族などに息を吹き入れてもらうと、少し元気が出てきます。頼める相手がいる時はぜひお試し下さい。
 一人の時は、その表側の前胸部も同じ位置づけなので、両手を重ねてじんわり温めても良いでしょう。

 その時に、自分の感情が出てきた時は、それに即して、寂しかったね、悲しかったねとなぞりながら、もう大丈夫、よしよし、と言います。自分以外の人に手を掛けてもらう方が早いですが、独りでいる時は、独り声かけが良いでしょう。自分でやっても幾ばくかは効果があるはずです。

 疲れてしまった時、良ければお試し頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分