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652.仲間の力

2022.11.18

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、歌唱グループ、LE VERVETSの公演を聞いてきました。
 このグループも、メンバーが欠けたり紆余曲折があり、なかなか山あり谷ありを乗り越えているのですが、昨年はテノール佐賀龍彦さんが脳動脈瘤の手術で脳梗塞を発症し、右半身が不随になりました。懸命のリハビリの末、先日のステージには復帰して、主としてナビゲーターをされていましたが、数曲一緒に歌われました。
 分かっているファン達は、彼のソロがあっただけで大拍手でした。
 メンバーの仲間も、ファンの人達も、彼を心配し、温かく応援していて、右も左も知らない人達の集まりなのに、とても温かい場になりました。もちろん、アーティストとしての歌としても上手に歌えていると思いましたし、音楽監督や振り付けが付いて、エンターテインメントとして魅せる本格派な歌手グループとなっているのも特筆すべきことでしょう。
 私ごときのオカリナと、一緒にはならないかもしれませんが、オカリナもノージャンルで曲を要求されることが多いため、クラシックにとどまらず、映画音楽、ミュージカル、第九など幅広く歌われるのは現代の速い流れの中でお客様を飽きさせないのは大事かもしれません。もちろん、実力の高い歌い手に本格的なコンサートを求めることも正当だと思うので、きっちりした演奏会を好まれるご意見を否定しませんが、多様な楽しみ方が認められている今、LE VERVETSのようなプロモーションもありなのかと思っています。

 いずれにせよ、病魔に倒れてリハビリを頑張っておられる佐賀さんご本人、それを支えるメンバーや関係者なども含めて応援していきたいと思いますし、今回はコンサートの場において、仲間の力を感じることが出来、とてもすがすがしい気持ちになれました。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分