446.先送り
2022.04.26
446.先送り
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
先送りというと期限があるのにサボるようで、ネガティブな印象を持つ方もおられるかもしれません。
しかし、時には先送りが最適解であることもあります。
例えば、うつ病の場合、「(周りの人が)励ましてはいけない」ということに加えて「(ご本人が)大きな決断を控える」ということも大事なことになります。
退職・辞職する、離婚する等人生を左右しかねない大きな決断はうつの時にしない方が良いと言われています。
うつ状態では
・私なんか価値がない
・私なんかいてもしょうがない
・何をしたって上手く行かない
等と考えてしまいがちです。
暗いトーンでした決断は、回復してから振り返ると、どうしてあんな決断をしてしまったのだろう、と後悔することも多いのです。
このように、先送りしても構わないものや、休職・休学など制度によって待ってもらうことが可能なものは、極力最終結論を先送りして、一旦治療に専念するのも有効なことです。
どうして良いか分からない時ほど専門家にご相談頂ければと思います。