358.健全なあきらめ
2022.01.28
358.健全なあきらめ
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
広辞苑によれば「あきらむ」とは、「明らかに見究める」ことで、その意味から「あきらむ(諦む)」とは、「思い切る、断念する」ことである、とされています。「明らかに見究めること」が「あきらめる」になったものと考えられます。
自分だけではどうにもならない周りの環境、外圧や高すぎる理想など、自分で変えるにはあまりにも困難な状況があることがあります。変わらない場合は、それをあきらめ、受け容れることで道が開けることがあります。従来、受容とかあるがままという言葉が使われていましたが、心理学者の田嶌誠一先生はこれを「健全なあきらめ」と呼びました。非現実的な誇大的な願望ではなく、ささやかではあっても、現実を踏まえた希望を伴うもの、ということです。
こだわりが強かったり、先に相手が変わらなければ、などという引っかかりがある場合もあるかもしれませんが、「健全なあきらめ」が持てると少し楽になるかもしれません。