326.未熟なまま親になる
2021.12.27
326.未熟なまま親になる
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフが加わり、元気に営業しております。
人間は、サルの一種としてもとても変わっています。直立二足歩行をして、体毛がほとんどありません。道具の使用、は賢いサルは出来るようです。と言っても届かないバナナに棒を使う程度ですが。
体毛がないまま生殖出来るのは、赤ちゃんのまま、あるいは、赤ちゃんのような脳の機能を保ったまま成体になれるようです。直立二足歩行で脳が巨大化出来たことと相まって、脳の機能の高さが人間の優位性になるようです。
逆に言えば、いつまでも未成熟な脳だから学習が可能というわけです。
これを少し極端に言えば人間は未熟なままに親になることを宿命づけられている生き物です。
もちろん、だからといって自分の子育てが雑でも仕方ない、と開き直ることを推奨している訳ではありません。虐待や暴力による指導はいけないこととされています。しかし、一定の年齢になってくると、親も未熟なまま、親になったのだなぁと、少し客観視したり、寛容に見ることが出来ることもあるようです。
自分の未熟さには常に成長や学びを求めつつも、親や他者には、少し余裕を持った目線を持つことが出来れば、少し生きやすくなるかもしれませんね。