284.竜王
2021.11.16
284.竜王
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
将棋棋士の藤井聡太さんが、先日の竜王戦七番勝負に勝利し、竜王となりました。
竜王というのは将棋の駒で、飛車という縦横に動ける駒が、敵陣に成り込んだものです。今風に言えばレベルアップだったり、「進化」して、斜めにもひとマス動けるようになり、将棋の中では最も強力な駒になります。
将棋界最高峰のタイトルとして、最強の駒を銘しているようです。
竜王奪取によって藤井さんは史上最年少4冠と同時に、将棋界での首席となったわけです。
(なぜ竜王四冠で首席かというのは席次の問題なのですが、棋士の席次の決め方は本稿の本筋ではないので、将棋連盟のHPなどをご参照下さい。)
将棋の読みの深さが、既存の棋士にあり得ないほど深いという将棋の技術もさることながら、藤井さんは、この弱冠19歳という若さでいて、人格面や発言内容が非常に謙虚で大人びておられるように思います。このことには親ほどの年代になっている私も、我が身を振り返らざるを得ません。
常に将棋の神様、将棋の真理と向き合っているからこそ、どれだけタイトルが増えても傲慢にならずにいられるのでしょう。
爪の垢をもらってきても、なかなか足元にも及びそうにありませんが、私も命や心と向き合う医療人ですから、私自身、少しでも謙虚さを持ち続けられるように、竜王を見習いたいと思いました。