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1351.アイオワ・ギャンブリング課題

2026.02.03

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 アイオワ・ギャンブリング課題Iowa gambling task(IGT)というものがあります。
 不確実な状況下での意志決定能力を評価するために開発された心理検査です。その目的は、目の前の大きな報酬につられることなく、長期的な利益を考慮した選択が出来るかを測定します。

 手順は、被験者には総額20万円相当の疑似紙幣が渡され、4つのカードの山(デッキA,B,C,D)が示されます。
 被験者は4つの山から1枚ずつカードを引くことを繰り返します。通常は100回。
 被験者はカードを引く度に賞金が発生しますが、時々大きな罰金が発生します。被験者は最終的な持ち金を最大化することを目指します。

 デッキには悪いデッキA、Bと良いデッキC、Dがあります。悪いデッキとは、1回の報酬は大きいがペナルティも非常に大きく長期的には損失が出るような設計のものです。良いデッキとは一回当たりの報酬は少額ながらもペナルティ用い作、長期的には利益が出る設計です。
 健常者は通常、課題の進行に伴い、長期的に有利な良いデッキを選択するように学習しますが、特定の精神疾患や神経疾患の患者は目先の大きな報酬に惹かれて悪いデッキを選択し続ける傾向が見られるとのことでした。この課題は不安や抑うつ、依存症、にんちしょうなどの 意志決定パターンの違いを研究するための有力なツールとなっています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分