1306.どげんかしようとせん
2024.09.06
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
うつや適応障害でもがき苦しむ方々は、その苦境をなんとか乗り越えようと、疲れた体に鞭打ってはおられないでしょうか。
非常に臨床能力の高い先生に、躁鬱病の治療の研修をして頂いたことがあります。
その先生曰く、何とかしようという人には、何とかしようとすることを、一旦止めて頂くのが精神療法だというのです。
その先生は患者さんに、
「どげんかしようとせんことですなぁ」
としょっちゅう仰っていたそうです。
どげんかしようとすることを、一旦棚上げして、休み、たっぷり寝てみましょう。
不思議なことに、溺れている子どもが諦めて力を抜いた時と同じように、もがくのを止めた時にふと、楽に浮かんできたりします。
どうにかしよう、どうにかしよう、と苦しんでおられる方、一度、骨休めをして、どげんかしようとすることを、一旦お休み頂いてはいかがでしょう。
自分一人でなかなかそこまで出来ないと仰る方は、一度ご相談頂いてはいかがでしょう。