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1304.プチ鬱を許容する

2024.09.04

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 双極性障害の治療で最も良い状態は、上がりすぎでも下がりすぎでもなく、ニュートラルな状態で社会適応することです。
 怒りっぽさもなく淡々と仕事が出来れば周りは安心することでしょう。

 双極性障害の患者さんとお話ししていていつも話し合いになるのは、プチ躁状態が1番乗っていて気持ちが良いのだがそこに治療目標を合わせられないかという要求なのですが、残念ながらちょっと躁状態というのは本人は気持ちよくても周りは振り回されて迷惑している状態です。ワンマン社長などに良くある話で、従業員が次々に止めていくけど、社長だからしょうがないと思われている、というような所でしょう。

 プチ鬱状態だと、買い物に行っても何かって良いか思いつかないとか夕飯のメニューを思い浮かべられないなどと仰ることがあっても怒り出したり、反論したりはせず、人との衝突はまだ起こっていません。

 ニュートラルがベストですが、プチ鬱の状態はある程度許容されて良いと思っており、気づいたら早めに職場にアサーティブに負荷軽減を申し出て、お酒などは飲まずに早くたっぷり寝ることが重要でしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分