ブログ

1281.無根拠な自信

2024.08.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 理化学研究所の生命科学者で、革新的な研究成果を上げている上田泰己氏は、若手へのアドバイスとして、「無根拠な自信」が重要だと説いています。成功したから良いものの、ノーベル医学生理学賞のiPS細胞の山中伸弥教授も、そのような細胞を作り出すのに何年かかるか判らなかったとも言います。

 有名なところでは、サッカーの本田圭佑選手なども、ミランの10番を背負い、日本代表でも活躍しました。

 彼が歴代のミランの10番と比べて合格点だったかは歴史が検証することになるでしょうが、まだ成功を収める前から、自分はそれくらい出来るし10番を背負えるのだと思って乗り込むことが大事なのでしょう。私だったら事前に萎縮してしまいそうですが、こういう成功者たちは、しっかり前を向いて成功していきますし、上手くいかなかった部分は、反省点は反省しているかもしれませんが、済んだことはけろっとしてるものです。

 よくご相談にいらっしゃる方に自信がない、と言われるのですが、自信はあまり根拠があって持つものではないのだと言うのが一つの答えになるでしょう。実績や結果があれば自信を持てますが、山中伸弥教授だって、本田選手だって最初は一研究者、一選手にすぎませんでした。やれると思ってやるべきことに集中を高めて取り組む、そのことな大事なのではないかと思います。

 自分が偉いようで何でも出来る気がすると言い出すとちょっと躁状態で危ないかもしれませんが、自信というのはそんな大それたものはなくても良く、取り組むべきことに単に集中する、その静かに集中できるだけの自信があればそれで十分ではないかと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分