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1081.あの人は亡くなった

2024.01.29

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 人の人生とは紆余曲折、悲喜こもごもがあるものです。
 人は齢を重ね、時に成長し、時に劣化します。

 私も膝も悪いし、腰も痛めました。腰は治ったのですが、自転車に乗るな、膝を曲げて負荷を掛けてはいけないと言われて、今ではあまり階段も使えません。1~2階分上り下りするくらいは出来るので、痛くない程度に使っています。

 性格や行動の面でも、より謙虚さを備えていったりより寛容さを深めていったりする人もあれば、より先鋭化したり怒りっぽくなったり傲岸不遜になったりする人もいます。

 そうやって経年変化を見ていくと、あの頃はとても良かった、と思えていた人が、この所は恩を仇で返してきたり、配慮に無理解だったり、注意を聞き入れようとしなくなったりと変わってしまったと思うことがあります。

 そういう場合は、一度は注意するかもしれませんが、聞き入れない、と判断した時点で、それ以上言えませんし、まして先輩や師匠、目上の人には、上申するにも骨が折れます。そういう時は、精神的な意味で「あの人は亡くなった」と意味づけることにしています。

 そうすることで熱くなって関わるのをもう止めて、自愛して、あまり被害を受けないようにしておくのです。被害を受けることがなければ陰性症状も拡大しないので、むしろ、好きな面や尊敬する面があるのであれば、その気持ちを損なわない工夫とも言えるでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分