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1030.基本的アサーション権2

2023.12.09

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

基本的アサーション権2:

 私たちは誰もが、他人の期待に応えるかどうかなど、自分の行動を決め、それを表現し、その結果について責任を持つ権利がある。

 この人権は、私たちが、自分自身についての最終的な判断権を持っていると言うことです。自分がどのように感じ、考え、行動するかを、自分で決めて良い訳です。結果について、責任を取ることが出来ます(取らなければいけない、ではない)。他人がどう言おうと、自分の感じ方や自分の考え方は自分自身のものであり、他者から同調を強要されるものではありません。逆に見れば、自分の考えを他人に押しつけることも出来ないと言うことでもあります。
 
 しつこく誘われたから、という理由があっても、その行動を取ることを決断したのは自分ですから、他人のせいにすることはありません。

 炊事が自分の役割になって、義務だと思っている方も、支度をするかを決めるのは自分であり、やっても良いのであって、逆にいつ止めても良い、と考えると楽になった、などと言う話もあります。自分で決めて行動しておきながら、相手の希望を叶えることだったりすると、相手のせいにしてしまうことがありますが、それはすなわち、自己決定を他者の責任に転嫁する操作であり、言ってしまえば甘えた生き方と言えるでしょう。自分で決め、責任を取る権利は、他者から押しつけられた義務としてではなく、自分の権利として行使出来ることが望ましいでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分