80.ありがとう、福間病院
2021.04.30
80.ありがとう、福間病院
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。 本日を以て、福間病院を退職致します。
ドーム2個分という広大な敷地、春は、梅、さくら、つつじ、藤、と咲いていき、サツキ、金木犀、蕗、山茶花、椿、など年中花の咲いている豊かな環境、グループホームからデイケア・デイナイトケア、作業所まで幅広く取りそろえた社会復帰へのハード、優しい職員、素晴らしい環境の病院でした。
心身を診療する医師として、精神科の修行をするにはとても良い環境だったと思います。
8年間、毎週のようにデイケアで利用者のみなさまとボールを追いかけ、昼休みはオカリナを練習しました。
在職中にプロオーディションを通過したので、福間病院でなければ、オカリナのプロにはなれていなかったでしょう。 敷地の真ん中に今も残る、初代院長が患者と過ごしたという日本家屋の軒下でオカリナを吹いていると、患者さんがポツポツと集まってはそれを聞く、というのが、初代院長が理想としていた、どんなものも治療に使うという理念にもマッチしていたのではないかと恐れながら思っています。
素晴らしい環境に感謝はしつつ、自分の強みは心理療法であろうという考えから、ルーティンの決まった枠にとらわれず、自分の強味をより反映させて地域医療に貢献して参りたい、そう思って自分のクリニックを開設することに致しました。
育てて下さった全ての方々に感謝しながら、当院で貢献して行くことでその恩返しをして行きたいと思います。
ありがとう、福間病院。
これからは、みなさまにはまつばら心療内科をよろしくお願い申し上げます。