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1244.若年者とスマホ

2024.07.06

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 学会では、思春期と睡眠の講演も聴いて参りました。こちらも非常に頭脳明晰な先生で、たくさんの論文を読み込んだ上でわかりやすく提示しており、一朝一夕の知識ではなく骨太に裏打ちされた普段からの勉強量の分厚さがある講演で非常に感心致しました。

 20代の若者の睡眠時間を削ってしまう要因は男女とも42%ほどがスマホ等のメディアをいじっている時間に侵食されているようです。年齢的な違いなのでしょうが70代だと1~2%ですから、世代間でスマホとの付き合い方が全然違っていることが見て取れます。もちろん、スマホだけが悪者ではないですし、親の仕事が遅いとか夕飯の時刻が遅めだとか、睡眠を軽視しがちな文化背景だとか色んな要因があるようですが、20代のスマホ時間と睡眠不足は傑出して悪い関係のようでした。

 かくいう私もスマホを弄っているのが長い方ですが、最近はできるだけ語学等の勉強アプリで遊ぶようにして、どうせ弄っているなら自分のためになることをという発想で最近は外国語の勉強をやっています。

 iPhone開発者のジョブズ氏は子供にそういったメディアを与えなかったと言います。

 スマホばかりが悪いわけではありませんが、睡眠時間を大切にするよう、普段から意識して頂ければ幸いです。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分