1126.メジャースリープ
2024.03.13
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
メジャースリープは訳すと睡眠構築と呼ばれ、ノンレム睡眠とレム睡眠がひと晩の間に交互に現れるというしっかりとした睡眠パターンのことを言います。この、メジャースリープは年齢とともに変化することが知られており、20代の若い頃には中途覚醒があまりなく、40代になると中途覚醒が出て参ります。
80代になるとさらに深い睡眠が取れなくなってきます。このように高齢者になると、就床時間は長くとも、実際に眠っている時間は短いということになります。その理由の一つにメラトニンという睡眠ホルモンが関係していると言われています。
よく寝るためには体温の低下が重要となります、体温が高いと体内の化学反応が活発になりますが、低くなると代謝が下がって休息状態になるからです。この動きを制御しているのがメラトニンと言え、松果体から分泌されて夜中に最大になります。しかし、この分泌量は年齢とともに低下していき、年をとると塾民間が得られなくなるのです。具体的には、メラトニンは70歳では20歳の半分くらいと言われています。
いずれにせよ、中途覚醒が増えてくるのは、病気でも何でもなく生理学的な経年変化のゆえんと言えましょう。
40代を超えてくると、生殖活動をする必要性も少ない場合が多いため、自分の体の健康さえ維持できれば問題ないと言えますから、睡眠薬等を適量用いて、健康な睡眠を得ていくこともまた大切なことと言えるでしょう。