911.負けてやる技術
2023.08.12
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
帰省した際に、親戚の小学生から将棋の勝負を挑まれました。
愚弟は五段。実力はもう少しあるようで、指導対局を見ていると、変な手を指しそうになると、少し止めて、あたかも感想戦のような、こんな手もあるしこんな手もある、なんて言って選ばせて、上手に桂馬のふんどしに引っかかってあげたりしています。上手いものだなぁと思いました。
自分の場合は、黙って指している内に、子供が変な手をさしてどんどん旗色が悪くなってしまいました。
うーん、負けてあげるって難しいんだなぁと思いました。
意味不明な手を連発してもふざけて対局しているようになってしまうし、一見定跡形であるとか、一見拮抗しているかのように均衡を保ちながら、子供が好手に気がついたら引っかかってあげるように緩手を指すようです。
セラピーの指導の時だと、次々とアイディアや助言は出たりするのですが・・・。
将棋は長年やっている割には、子供が嬉々として挑んでくるほどの指導対局は私は出来ないようです。
初心者にわかりやすく伝えたり、彼らが楽しくなるような相手の仕方には高度な技術が必要なのだろうなぁと思いました。