ブログ

625.ねぎらい

2022.10.21

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 文通、という言葉が死語になるかもしれない今、SNS等のメッセンジャーアプリケーションは、人とのやりとりを容易にしました。手紙と言いますと、拝啓、とかから始まり、時候の挨拶、ねぎらいや感謝、ご機嫌伺い、少し近況報告などと入っていき、要件になることもあります。
 時代の流れがスピードアップしていますから、枕の部分の挨拶を省いて、前略から要件に入る方を好む方もあるでしょう。これは読み手も書き手もそうかもしれません。

 どんどん省略化されてきているとはいえ、親しい友人であっても、体調伺いや、大変そうならねぎらいの言葉を添えるだけで、随分ほっとするものです。どんな丁寧な文面であっても、ねぎらいの言葉を省略されていると、労う気がないとか、自分の用件だけ伝えたい印象となり、冷たいとか我が儘な、あるいは険のある印象になることがあります。

 面倒くさいよ、と思われるかもしれませんが、面倒くさいくらい疲れている時は、あまり他人と交渉しない方が良いものです。疲労していたり、イライラしていたり、心に余裕がなかったりすると、すぐに腹が立ったり、反駁したり、やり込めたりしかねません。他者への攻撃はいずれ自分に返ってくるもの。出来るだけ温かくソフトにすることが望ましいと思います。

 発達してきたメッセンジャーアプリケーションの中にも、ワンポイントねぎらいの気持ちや言葉を添えて頂くと、相手の方への敬意や愛情が伝わるのではないでしょうか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分