106.千穐楽
2021.05.26
106.千穐楽
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。 土曜日には内覧会。開院まで一週間です。
・・・とうとう、この日が来ました。
心身医学の分野で同期の中でも先んじて指導医になっていた自分は心の医者としての自分を更に高めるために精神科のトレーニングが不可欠だと思っていました。前々任地の新日鉄では、前任者の急な退職、内科の当直もこなしつつ、心療内科の一人医長も出来る人、という割と限定的な条件や体制の確立が必要だったため、5年奉職しました。製鉄病院での経験は有意義でしたが早く精神科の勉強もしたいと思いつつ5年待ち、満を持して福間病院へお世話になったのが8年前。
しっかりと勉強し、精神保健指定医、精神科専門医等取得しました。
福間病院の良い所は沢山ありますが、豊かな自然に加え、60年前のカルテも残っているという所でしょうか。おざなりに日常業務をこなすことも出来る反面、しっかりと古いカルテから向き合えば、長い病歴の方ともしっかりと向き合える病院でした。
さて、その福間病院への出勤もいよいよ千穐楽。 感慨深いものがあります。
常勤としては退職していましたが非常勤として患者さんを繋ぐことをお許し下さった理事長、院長・・・。
今後は、専門医等で必要なカルテの精査やOB会など、必要な時にしか伺えなくなると思うとちょっとさみしいものがあります。
中庭でオカリナを吹き、プロになりましたし。病棟やツリーの点灯式などでは演奏を披露させてもらいました。
蹴球部を作り、当時の理事長の名前をもじって、ファイブキャッスルズという命名もしました。上手くもないのに10番を頂きましたが(記念的に・・・)、対外試合は組めないままコロナ禍となりました。
急性期・慢性期・デイケア等色んな体験をし、多くを学びました。
沢山の思い出を頂いた福間病院には感謝をしつつ、いよいよ千穐楽。さみしいけれど、頂いたものを活かし、六本松の皆様のために地域医療に力を注ぐことにします。あらたな歩みを始めて参ります。