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910.ジブリ展

2023.08.11

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、福岡市博物館で開催されているジブリ展を見に行ってきました。
 トトロやラピュタだけでなく、沢山の作品があったことに驚きます。

 作成の過程や、コピーライターの作るコピーの切れ味、続編がない理由、宣伝の方法、プロモーション、鈴木敏夫氏の本棚(本だけでなくVHSやDVD)なども展示されており、クリエイティブな仕事をするためのインプットも相当なものなのだと分かりました。一部撮影可のエリアもあり、読書するカオナシとか、トトロと一緒に写真を撮れるコーナーとかがありました。個人的にはぬいぐるみのトトロが持っている楽器がどう見てもオカリナの形をしていなかったのが少々不満でしたが。

 ヒット作品を次々と繰り出すジブリが、どのように創作活動やプロモーションを仕掛けていったのか知ることが出来、有意義だったと思います。お近くの方は一度ご覧になってはいかがでしょう。

909.スマホの置き場所

2023.08.10

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 iphoneの開発者、スティーブ・ジョブズ氏が、子供にもタブレットを触らせぬようにしていたというのは有名な話です。
 不眠のご相談を頂く時に、基本である、就床時刻、寝入りの良し悪し、中途覚醒、熟眠感は質問させて頂くのですが、それと共に伺っているのはスマホいじりの有無です。

 枕元でスマホを充電するのは良くない、というのはスマホに時間を支配される人によく言われることです。
 福岡は都市部なので多くの方がマンションかアパート暮らし。
 スマホのブルーライトは覚醒水準を上げてしまい、寝入りにくくなります。

 スマホいじりが辞められない人には玄関で充電してしまったらどうかとお伝えしています。

 先日は、それで上手く行ったというご報告も頂きました。

 お風呂上がりなど寝る前はスマホやタブレットを触ることを控えて頂いてはどうでしょう。スマホがタイマーになっている方も、玄関まで止めに行く時に布団が出られて一石二鳥です。

908.自分を営業する

2023.08.09

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 営業が上手く行かないというご相談を頂くこともあるのですが、ネットも発達している今、価格だけで自社商品を売り込むこと自体にそもそも無理のある時代になって来ました。
 そういう時はアフターサービスや説明も含めて営業の人の好感度などで何とか売り込むということでしょうか。

 しかし、商品に限らず、会社や友達づきあいに関しても、自分が査定されているのかもしれません。

 最近のスーパースターは、フィギュアの羽生結弦選手、野球の大谷翔平選手、将棋の藤井聡太竜王名人ら、人格も素晴らしいと言われる人が増えています。大谷翔平選手がマンダラチャートの中で人間性や運を伸ばすことも戦略に入れていたことは広く知られています。

 色んな人から信頼されるよう、自分を営業するという精神が大事かもしれません。
 そういう意味では、自分自身の立ち振る舞いには反省する点ばかりなのですが、気がついたら改めるにしくはなし。

 自分も自分自身を見つめ直しながら、日々を生きようかと思いました。

907.名詞化

2023.08.08

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 自分の怒りなどをコントロールするには色んな方法がありますが、脳内で起こった事象や、それに関わる人物などを密かに評していることは良くあることだと思います。
 感情のコントールのためにはこの脳内の言語を適正化することも重要です。

 その内の一つとして、もしやっている方があれば、改善することがお勧めなことは「名詞化」です。

・高圧的な人(上司)だ
・意地悪な奴だ
・バカだ
・嫌な奴だ
・怒りん坊
・ケチ

 相手に対しての評価を名詞で終える陳述を私は名詞化と呼んでいます。名詞化することの罪は、名詞化したことによってその評価が恒久的なものであるかのような印象を与え、評価を固定化してしまうことが挙げられます。相手の評価を自分の中で固定してしまうと、相手が変化する可能性や、相手に対するこちら側の評価を変える可能性が著しく低下します。レッテルを貼るとも言いますが同じことです。

 名詞化、レッテル貼りを脱却するには、動詞化といいますか、日本語の場合や形容詞や形容動詞で終わることもあるので、用言化が良いでしょう。それに、今、など時間制限も付けると尚良いです。

 高圧的な人だ、というよりは、先ほどの言い方はきつかった、という風に。
 そうなると次回は少しマシかもしれないとか、機嫌が悪い時だったのかもしれないなど、変化の余地を残せます。
 もちろん、こちらが余地を残しても変わってくれない相手はゴマンといる訳なのですが、それでも脳内の陳述を名詞化せずに用言化しておくことは、生き残る中では重要な戦略ではないかと思っています。

 なかなか実践が難しい時はご相談頂ければと思います。

906.寝ている者は魚を捕らえず

2023.08.07

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 イタリア語の諺より。
 Chi dorme non piglia pesci.といいます。

 意味としては、何かを得るためには努力をしなければならないことのたとえのようです。

 相手が、環境が悪くて調子を崩す場合というのももちろんあります。
 それはそれで、お休みを取ったり、環境調整したりすることも重要です。

 ただ、自分の努力によって解決出来るもの、例えば試験勉強等の学習系のものは、弱音を吐く前に量・質共に十分に努力することが必要です。大リーガーのダルビッシュ有投手は、努力が裏切らないというのは嘘で、正しい努力が大事、といった趣旨のことを言っています。

 努力をすること。そしてその努力は正しい方法によるものであること、その両方が大事なようです。

905.猫バンバン

2023.08.06

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 イタリア語をやっていたら、エンジンの中から猫を救出したなんていう文章が出て来ました。イタリアの車ってそうなの?と思ったら、日本車にも猫は入れてしまうようです。エンジンルームに入り込んだ猫に、今から出発しますよ!と報せるためにボンネットをバンバンやるのを猫バンバンと言うらしく、ステッカーやら動画まで作られているようです。びっくり。英語ではKnock Knock catとか言うみたいです。

 最近は飼い猫の避妊も進んでいるようなので純粋な野良猫というのはあまり見かけないようにも思いますが、数は少なくとも近所の猫が駐車場をうろついているのは見るので、うっかり入り込まれることもあるのかもしれません。
 でも、自分の猫じゃないだろうし、あまりわざわざバンバンはしないかもしれません。猫バンバンは日産自動車から提唱され商標登録まであるようですが、広めたいことって商標登録するものなんでしょうか。
 でも、登録しておかないと使わせないって言う人が出て来る恐れもあるので防衛的な意味なのかもしれません。

 猫以外では鳥類が巣を作って発煙した例もあるようなのですが、エンジンルームと動物って、不思議な関係ですね。
 最も最近は夏は暑くて叶わないので冬の事案なのかもしれませんが。

 気になるようでしたら、たまにはボンネットを開けて車のお世話もしてご覧になってはいかがでしょう。

904.シェアレンティング

2023.08.05

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 親が子の面倒を看ることをペアレンティングと言います。また、SNSなどで写真を公開するのをシェアしたりと言ったりします。
 子供の写真を子供自身の意志決定を経ずに公開している父母や祖父母を見かけることがありますが、この行為はシェアとペアレンティングの合体でシェアレンティングなどと言うようです。
 デジタルタトゥーの稿でも述べましたが、子供にはまだインターネットの危険性は独自では乗り越えられませんし、まだSNSという存在すら理解していない子もいるでしょう。

 お子さんが可愛いとは私も思いますが、子供を授からなかったカップルとか、死産・流産の悲嘆に暮れている人だっています。不妊治療に耐えている所もあります。他者の写真を見て、単純に可愛いと思えるなら健康ですが、嫉妬や羨望の対象になるリスクもあります。以前は誘拐のリスクなどについても触れましたが、ちょっとした街角写真でも2ちゃんねるや5ちゃんねるに投稿して同定してみて、といえば5分ほどでどの辺か同定出来てしまったりするようです。写真には、写真だけの情報だけでなく、Exif情報といって、GPSやいつどこで撮影したとか、露光や機種などが分かる情報も含まれています。それにより自宅を同定されるリスクなどもあります。最近はFacebookなどは、自動的にExif情報を削除してくれるようですが、アプリに依存せず、慎重に管理する姿勢を大切にしたいものです。
 

903.Give&take(ギブ・アンド・テイク)

2023.08.04

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 ギブ・アンド・テイクというと、さも何かの取引のようですが、他者との関わりに於いて、何かをしてもらったりして差し上げたりすることは良くあることでしょう。

 私もこれまで医学や音楽の色んな師匠に恵まれてきた訳ですが、その内の一人は、まず与えよ、という哲学でした。
 自分がバイクを買いたい時、まず奥様に自家用車を買ってあげる。ちゃんと与えられていると満足している内に、バイクも買いたいんだけどとやるようです。なるほど。
 
 相手がこうしてくれない、ああしてくれない、という不満は常々色んな方から伺います。

 相手が家族のこともあれば、上司や部下・同僚といったこともあります。
 まだは快適な関係に陥っていない相手で、多少の愛情や親近感があるならば、お願い事をしたい時は、まずは何かご本人の喜ぶものや求めるものを差し上げてみてはいかがでしょう。簡単なようでもなかなか難しいことです。

 何か差し上げると畳みかけて更に要求してくる人はフェアな関係とは言えませんから、他人であれば関係をフェイドアウトするのが良いでしょう。家族の時は距離を取るくらいしかありませんが。

 というわけで、ギブ・アンド・テイクはまず与える、ということを提案してみたわけですが、取り入れられるものであれば実践して頂いてはいかがでしょう。

902.居場所

2023.08.03

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 被害妄想などが嵩じてくると、コミュニティに馴染みづらくなります。
 善意も悪意に感じたり、ありもしない電波の攻撃を受けている感覚があると、周囲に対して先鋭的な態度を取ってしまう場合もあるようです。

 精神病に限らず、原家族と上手く行かなかったり、社会で孤立しがちな時、居場所のない感じに苛まれることがあるかもしれません。

 大学の心理士さん達などは、居場所活動、と言って、子どもたちや大人の居場所を作って差し上げる活動をしている所もあるようです。若い頃はその意義にあまりピンときていなかったのですが、精神科病院でデイケアなどで働く内に、行って居ても良い場所があるとか、何らかの有意義な活動に参加するとか、そういう居場所の存在ってとても大切なんじゃないかと思えるようになりました。
 もちろん、家庭のある人は家族に対して家庭が居心地の良い居場所になるよう心がけることは大切です。

 でも、強烈な関係などになってしまって、家族とそれが難しい場合は、独立したり、ペットを飼ったり、何らかの方法で居心地の良さを改善している人もおられるように思います。

 当院は居場所活動までは出来ていませんが、月に何度か立ち寄る時にほっとして頂ける場所であれたら良いなと思っています。

901.パタニティブルー

2023.08.02

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 女性が妊娠に伴って精神的に不安定に成様をマタニティブルーと言います。これは女性によく知られている物です。
 それに対して産前に父親が不安定になってしまうことを総称して、パタニティブルーと言うようです。

 2020年に報告された日本で実施された33辺の論文結果を用いたメタ解析によると産前に父親が鬱のリスクありと判定される頻度は8.5%、産後1年間では8.2~13.2%とされています。女性の産後うつはホルモンバランスの変化が影響していますが、男性の場合は育児の不安や責任感から来るプレッシャーが背景にあり、妻の出産前から産後1年まで続く人もいるそうです。

 個人的な体験から申し上げますと、新生児って3時間毎に起きたりするので、きっちり世話をしようと思っているお父さんだと、3時間毎に母親と一緒になったりあるいは率先して、児の面倒を見ます。グーグー寝たきりのパパもいるようなのでそれは個人の覚悟や資質にもよりけりだとは思いますが。
 私の場合も率先してみていましたし、病院の後輩の男性医師も産後眠そうにしていました。医師の当直勤務に掛けて、新生児に毎晩起こされるのを「家当直」などと冗談で言っていましたが、本当に終わりのない当直勤務のようです。

 夫婦の形や協力関係は百組百様でしょうから、どれがベストかは双方納得していればそれがベストなのでしょうが、日中仕事しながら家で当直状態になると、流石に男性の産後の鬱には子供の面倒を見ながらの睡眠不足や断眠の影響があるのではないかと推測しています。最近は男性育休も積極的に取るように推奨されています。子育てって生半可には出来ないので、確かにこういう制度を上手に使って男性も女性も子育てしやすい世の中になったらと思っています。

 マタニティブルーであれ、パタニティブルーであれ、専門家の援助が必要なこともあるかもしれません。特に男性の場合は、妊娠や授乳がありませんから、抗うつ薬や睡眠薬を比較的気軽に使用することも可能でしょう。

 パタニティブルー?って思い当たる方があれば、ご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分