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462.カタストロフィー

2022.05.11

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 カタストロフィーとは、破滅的な災害や悲惨な結末を指す言葉のようです。

 イライラがたまってくると、突如我慢できなくなって、公衆の面前で相手を追及したり詰問したりしてしまった、なんて話も聞きます。

 衝動制御やアンガーマネージメントが重要なわけですが、日頃から心がけて置いて頂きたいこととして、カタストロフィーを避ける、というものがあります。特に家族や親友など大切な相手に対して、あまり強烈に迫らぬ方が望ましいでしょう。
 常日頃からカタストロフィーは避けよう、と心がけておくだけで、少しだけ行動がマイルドになるでしょう。
 怒ってしまった時も、一旦クールダウンするとか、一旦離席するなど、適応化した行動を選択しやすくなると思います。

 どうしても憤懣やるかたない時は、私ども専門家にお話し頂ければと思います。当院では相談員によるカウンセリングも常設しておりますので、医師の診察では話し足りないとお感じの方も、ご相談頂ければと思います。

461.母の日に想う

2022.05.10

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 戦禍などで物価が上がっていると、知らなかった国に貿易依存していたりすることを知ります。
 母の日でよく出回っているカーネーションの多くはコロンビア産だそうです。常春の国なので、常時カーネーションを輸出できるんだとか。ただ、戦禍のあおり、コロンビア産といえども例年ほど入ってこなかったようです。今年の花束は今のシーズン日本で旬な花があしらわれているようです。

 最近、イタリア語で話すコミュニティに入ってみた所、やっぱりあちらでも母の日はあるようです。まあ、日本が西洋の真似をして作ったものなので当たり前かもしれませんが。特にイタリア人は家族をとても大切にしますから、母の日は特に大事にしているような印象です。

 母の日には、一応お花を送り、母に電話してみました。

 みなさんは、どんな母の日をお過ごしになりましたか。

460.あいすくりんの日

2022.05.09

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 今日は明治2年(1869年)5月9日に横浜・馬車道の「氷水屋」で町田房蔵という人が、日本初のアイスクリーム「あいすくりん」を製造・販売した日であるという説があるそうです。

 それにしてもゴールデンウィークを過ぎてぼちぼち暑くなってきましたので、あいすくりんなり、アイスクリームを嬉しいと感じる季節です。

 ストレスで心療内科を受診される方の中には、全く食べる気がしない、という方もおられます。
 そういう場合、アイスクリームで一旦カロリーだけでも摂取しておくのは一時しのぎとしては悪くありません。栄養学的には偏りがあるため、厳格な栄養士さんには眉をひそめられてしまいそうですが、何も食べない0カロリーよりは良いだろう、という考え方です。
 少しずつ食べられるようになったら、うどんなど食べやすいものに切り替えても良いと思います。

 いずれにしても、ちょっと頑張った自分にあいすくりんを一つ、ご褒美しても良いかもしれませんね。

459.置かれた所で咲きなさい

2022.05.08

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 置かれた所で咲きなさい、という本があったように思います。

 私も病院勤務時代、華々しい救急だけではなく、慢性期の担当を依頼されたこともありました。
 慢性期は、看護師数も少ないですし、患者さんの症状も安定していました。言い方は悪くなってしまいますが、手を抜こうと思えばいくらでも抜ける所でもあります。
 しかし、そこをやりがいがないと捉えるのか、そこにやりがいを発掘できると考えるのは全く違います。
 
 私は、それまでに10年間、様々な主治医が退院をあきらめていたケースをグループホームではあったけれども数名退院させることが出来ました。
 ケースワークをきちんとやり、心理教育も行い、家族調整も行い、退院出来たケースは、ご家族と外食に行ったり、お孫さんの誕生を喜んだりと、色々嬉しい報告をしてくれたものです。どんなケースでも半歩でも前に進めないか、虎視眈々と創意工夫をして行くことは、どんな疾患に対しても重要なことと学びました。

 急性期は、延長戦に入った場合は慢性期に治療の場を移すため、実際問題慢性期の患者さんも、じわじわと退院を促す必要はあるわけです。地味な仕事でも病院全体には寄与していたと考えています。

 もちろん、ご本人様の治療意欲が大切なのですが、治りたいと切に願っておられるのであれば、今後も医師として創意工夫を重ねて参りたいと思っています。

458.真意

2022.05.07

458.真意

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 いきなり腹を立ててしまう、という方があります。
 そういうご相談を受けた時、ご提案させて頂いているのは、「真意を尋ねる」ということです。

 カチンときた時に、相手の言い方などがちょっと適切でなかった時などに、本当に伝えたい意味は、もう少しあるのではないか、と一歩引いて考えるのです。

「あのように仰いましたけど、あの言葉を通じて本当にお伝えされたかったことは何でしょうか?」

 という感じで、真意を尋ねてみると、勘の良い相手なら、
「悪く言うつもりではなかった。ちゃんとして欲しいだけだ」とか
「あの時は言わなかったけれど、本当は良くやっていると思っている」

等、別の言葉を引き出すことも出来ます。

 腹が立ったら、いきなり怒るより、今一度真意を確認する、というスタンスは、摩擦を起こさずに済むことがあります。

 案外役に立つと思うので、お試し頂いてはいかがでしょう。

457.生活リズム

2022.05.06

457.生活リズム

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 GWも終盤です。今日がお休みの方は日曜日まで続くでしょうか。
 私も、若い頃は徹夜で信長の野望や三国志をしていた覚えがありますが、生活リズムって大事です。

 休職中のうつ病や適応障害の方に、生活をどのように送るべきか聞かれることがあります。
 休みはじめで何も出来ない場合はとにかく休んでもらって良いと思いますが、復職を意識できるくらいうつのスコア等が改善してきた場合は、勤務に近いサイクルを目指します。
 出勤に間に合うように起き、朝食をとり、洗顔等も行います。
 通勤の時間には散歩。
 出勤時間には、机の前で椅子に座り、簡単なクロスワードや数独でも良いので疲れすぎない読み物や書き物をする。

 寝てばかりいたりすると背筋力が落ちており、体を縦に保つだけでしんどく感じることがあります。こういう目に見えにくい筋力低下も週間を徐々に勤務に近づけることによってゆっくり補強できます。

 GWもあと数日なので余暇を楽しみつつ、疲れを残さぬよう、良い生活リズムに戻していって頂ければと思っています。

456.五月人形

2022.05.05

456.五月人形

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 実家は広かったので、庭に鯉のぼりを立ててもらっていました。よく電線に引っかかるのである時期から止めたようですが、でかい鯉のぼりを立ててもらったことは、男の子が生まれて嬉しかったんだろうなとも思います。我が家はマンションなので、物干し場に立つ程度のミニ鯉のぼりでしたが。
 そんな折、少し知恵が付いてくると、コマーシャルなどを見ることが増えますから、どうして我が家には甲冑を着た五月人形はないのだろうと思いました。それで、ある時父に聞いたんです。
「なんでウチは五月人形は飾らないのか」と。

 その答えは一字一句は覚えていないながらも趣旨は今でも覚えています。

「鎧兜は人殺しの道具じゃないか。そういう大人になって欲しくないからだ」

なるほど。家族で仲良く泳ぐ鯉のぼりは良いとして、鎧兜を着て人を殺しに行って欲しくないのか。

 私も子供の頃は、素直だったのかそれで納得しました。

 昨今戦争のニュースばかり入ってくることを考えると、きちんと平和について考えるということや普段から親が持つ平和への思いを伝えるということは案外大事なことかもしれません。まあ、私の場合大人になって、甲冑でもなく、袈裟も着ないで結局白衣を選んだわけですが。それはそのやりとりをした時に父も想定していなかったのかもしれません。

 まあ、私は私で、ご相談にいらっしゃる方々の心の平安を目指して精進して参りたいと思います。

454.時間歪曲

2022.05.04

454.時間歪曲

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 催眠の技法の一つに時間歪曲というものがあります。
 長い時間をあっという間に感じさせたり、瞬間を永く感じさせたりするものです。

 ところが、これは人間の気分に基づく自然な現象であり、別に催眠を掛けなくても普段から起こり得るものです。

 卑近な例では、楽しいデートはあっという間に夕方になりますし、うんざりするお説教を喰らうと、5分だったはずが1時間ほど喰らったかのような疲労があります。勉強し出すと時間が足りなくなるなんてのもあります。
 客観的な時間と主観的な時間には相違があるというものです。

 時間の使い方の上手い人は、この時間の「客観性」と「主観性」の相違を予め計算に入れておける人だと思われます。例えば、勉強や練習もやり出すと気になることが増えてきて終わらないから早く取りかかろうという感じです。

 私達も、時間歪曲は普段からあり得る自然現象と理解し、楽しい時間を増やし、苦痛な時間を減らすなど、工夫する余地があるものに関しては意識付けできると良いのではないかなと思っています。

453.憲法記念日

2022.05.03

453.憲法記念日

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 憲法記念日です。基本的人権や平和憲法に思いを馳せる日ですね。
 戦争の放棄によって戦後70年の平和があった一方、世界から紛争がなくならず、紛争当事国が隣にあることに、平和の維持はどうあるべきかが議論されています。
 今後も平和であることを願うばかりです。

 中国古典の戦略書にも、実力行使は下策とされているはずなのですが、世の中どうしてこんなに衝突が多いのでしょうか。

 私は、医療の立場から、心身の悩みのご相談をお受けしている立場なのですが、心身症だけではなく、経済的苦境なども結構暗い影を落とします。昨今の原油をはじめとする物価上昇は非常に懸念される所です。

 今こそ一人一人が平和とはどのようにあるべきか、考える時なのかもしれません。

452.被愛感

2022.05.02

452.被愛感

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 内観療法の大事な概念に、被愛感というものがあるそうです。

 愛されているなぁ、と感じること、ですね。
 
 しかしこれは、自分の足元に一度しっかりと立ち返って見て初めて分かる時もあるようです。
 学生時代、親がご飯を与えてくれるのは当たり前に思っていました。もちろん、親は子を食べさせる義務があるので、当たり前なのかもしれませんが。いざ親になってみると、何を作ろう?では材料を何を買ってこよう?賞味期限・消費期限の近い食材から使わなきゃ、とか、肉が連続したから魚が良いかしらとか、冷蔵庫の在庫の把握、行ってみたスーパーの特売、過去数日のメニューとのバリエーション、考える要素は一杯あります。
 最近は、朝の内に家族に、夜何が食べたいか聞いておく様にしています。一言聞いておくだけで、買い物へ行くにも計画性が生じるからです。冷凍のハンバーグを焼こうというなら、冷凍庫から冷蔵庫へ移動しておくという一手間が楽になります。魚の干物を焼こうというなら、メインでなくサブの料理を準備するとか。

 要は何一つ当たり前のことはない、ということです。

 何気なしに食べていた食事も色々考えたり行動したりがあって目の前にあるのだと気づいた時、その当たり前に思えたことの中に沢山の愛が詰まっています。食べ物だけではなく、お世話になったこと、お世話をしてお返ししたこと等分かってくると被愛感が得られてくるそうです。

 愛されているのが分からない、と思う時、何かを当たり前に感じているかもしれません。日常の些細なこととか、家族が自分に八つ当たりを控えただけでも、それは少しだけ愛されているのかもしれません。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分