258.自律訓練法と痛み
2021.10.21
258.自律訓練法と痛み
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
先日、自律訓練学会に出て勉強してきました。
自律訓練法とはドイツのシュルツ博士が考案した自己催眠の一種で、公式と言われる教示文を順序よく唱えていくと、適正なリラクゼーションが得られるというもので、心療内科では1年目から習う、心療内科医の素養の一つです。 脳科学に詳しい先生の研究によれば、第1・第2公式(両腕両足の重感・温感)の練習だけでも、慢性疼痛などの痛みを緩和する効果があるそうです。これは「痛みが楽になる」という自己暗示等をしなくても、ただ単に両腕と両足が、重たくて温かい、という自律訓練をするだけでも有効なのだそうです。
単純椅子姿勢ですと、バスや電車のざせきで出来ますし、夜寝る時に寝落ちもOK。
自律訓練法は一見地味な方法に見えますが、効果的だと言うことがわかってきました。
当院では自律訓練法の指導にも力を入れています。ご興味のある方はご相談頂ければと思います。
毎週コースで通われる場合はカウンセリング枠で学会の講習を終えた相談員から指導させて頂く場合もございます。どうぞよろしくお願いいたします。
257.より良い排便習慣のために
2021.10.21
257.より良い排便習慣のために
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
今もそうかはわかりませんが、男子にとって、小中学校で大きい用を足すのは結構至難の業です。別にいじめたりはしなくても、「あいつ、うんこ行った」「うんこ行きよる」とか指を指されることが多いので、とても行きにくいのです。
大人になって医学を学んだ後、朝に排便をしておくことが、ガスの貯留等、体に良いことがわかり、朝とにかくトイレに座るように心がけてみました。大人になってからトイレットトレーニング出来るのかなと思っていたのですが、半年くらいで朝出るようになりました。
もちろん、野菜中心の食生活を心がけるなど、出す方だけではなく入れる方にも気を遣います。
ところで、肛門括約筋には2つあるのをご存じでしょうか。
内肛門括約筋と外肛門括約筋です。内側のものは、不随意であり、便が上から降りてくると排便しようと弛緩します。外の方は、トイレ以外で漏らさないようにきゅっと締めることが出来る、随意筋になります。
排便の際、多かれ少なかれいきみますね。声門の力も必要でしょう。
その際、一部の人は外肛門括約筋にも力を入れながらいきんでしまうことがあります。人間、随意に出来る筋肉を完全に随意に動かすのは意外に上手ではありません(筋肉が思う通りに動くのであればピアノを弾いたりサッカーのドリブルも用意になるはず)。外肛門括約筋にも力を入れていきむと、出口を閉めながら無理に出そうとするわけで、痔の原因にもなります。
上手な排便にも練習が要るのです。
いきむ際に必要なのは、腹圧はいきむけれども、外肛門括約筋には弛緩させる、と言うことです。むしろ、いきまなくても、外肛門括約筋を弛緩させて座っているだけで内肛門括約筋の排便に向かう弛緩でぽとぽとと出るという仕組みです。
いきみすぎは痔核を作る元になるので好ましくありません。外肛門括約筋の弛緩は重要です。当院では置いていませんが肛門科の病院には肛門内圧計を置いている施設もあり、そこで測定してもらいながらバイオフィードバックを受けると、どういう状態が弛緩なのかつかみやすくなるでしょう。
いずれにしても心療内科医からは、あらゆる筋肉が過緊張でない方が望ましいと思っています。スムーズな排便のためには、出口の弛緩を上手くやることを心がけて頂いてはいかがでしょう。
【再掲:新患お待たせのお詫び】
2021.10.20
256.声門の力
2021.10.20
256.声門の力
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昨日食いしばりについて書きましたが、踏ん張る時にもう1つ大事な所は声門です。
排便や出産などでいきむ時、声門が閉まらないとお腹に力が入れられません。声門は声を出す時だけでなく、力を発揮したり、排便などの生活動作の中にも役に立っています。
先日のテレビでのーのー発声法というのを有名な先生が紹介していましたが、声を出したり、声を出す時の声門周りの筋肉を鍛えておくのも、大事なことなのだそうです。
良い声を出したり、声を出す時の筋肉を鍛えたり、そういうことを普段から意識することは大切かもしれません。
255.食いしばりすぎると
2021.10.19
255.食いしばりすぎると
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
心療内科を受診される方は、悔しい思いを耐えたり、踏ん張りどころを頑張ったりする人も多いようです。
頭痛や肩こりをお持ちの方も少なくありません。
その多くは、食いしばりすぎも一因です。
食いしばりが過ぎると色々良くないことが起こります。
まず、奥歯(臼歯)が磨耗します。エナメル質が露出してきて虫歯になりやすくなることもあります。
また、前歯の歯列も乱れるようです。咬合も悪くなり、咀嚼や発音いろいろな不具合が起こります。
矯正歯科には保険が通らず、時に100万円程掛かる場合もあります。生まれつき歯列に乱れがある方が矯正されるのは必要かもしれませんが、元々の歯並びは悪くないのに食いしばり過ぎて歯列が乱れるのは、気をつければ避けられることだけに注意したいものです。
それだけではありません。骨隆起(コツリュウキ)、外骨症という状態になり、舌の下にぼこぼこと骨が出張ってきて、舌が本来の位置に納まらなくなったり滑舌が悪くなることがあります。場合によっては全身麻酔の手術が必要なこともあるとのこと。
口腔の外に目を向けると顎関節に疼痛をお持ちの方も多いです。当科受診の状態だとまだ気をつければ良いくらいですが、顎関節症になってしまうと管楽器が出来なくなったり、またいろいろな不具合があります。
食いしばりそのものは歯科でマウスピースなどの相談をしますが、心身歯科はやっている所はまだ少ないです。 筋弛緩法や自律訓練法、臨床動作法など、リラクゼーションを覚えて頂き、ご自分でもケアする習慣をつけた方が良いと思っています。これらの方法は当院でも提供できますので、緊張型頭痛や食いしばりと言われて当てはまりそう、と思われた方は、ご相談頂ければと思います。
254.10月の桜!?
2021.10.18
254.10月の桜!?
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
10月17日はショパンの命日だそうです。
それと関係はないのでしょうが、ドライブに行ったら、何と桜の開花を見つけました。どういうわけか3本も。 同じ株から白っぽいのと濃い桃色と両方咲いているのもありました。
さすがに暖かい毎日が続いていたからとはいえ、半年違いの桜の開花には驚きました。
253.若葉
2021.10.17
253.若葉
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頂いたグリーンも環境に適応したもの、しないもの、色々ありますが、勉強しながら世話しています。
ウンベラータはつぎつぎと若葉の芽を出し、先日芽吹いたかと思えば、にょきにょきと左右に葉を広げています。元気の良い植物、すごいものです。
いらして頂いた方々に、この植物のように少しでも元気を提供できたらと思っています。
252.赤ちゃん
2021.10.16
252.赤ちゃん
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少し前に、知り合いから、赤ちゃんが生まれたとお便りがありました。
赤ちゃん、世話をするのは大変だと思いますが、望まれて生まれてきた子供のパワーはすごいものです。
人が成長して親になったのを聞くだけで、とても幸せになります。日々心病む方のお話を聞かせて頂くわけですが、赤ちゃんのお話を聞いて癒やされました。
赤ちゃんと、その周りの人達に、幸多かれ、と願うばかりです。そして、赤ちゃんから頂いたエネルギーで、また、診療に当たろうと思います。
251.もしもショパンが居なかったら
2021.10.15
251.もしもショパンが居なかったら
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ショパンコンクールも三次予選に入ったようです。全部聞くことは出来ていませんが、日本人コンテスタントを中心につまみ食い的に聞いています。
音楽をしっかりやり出してからは表現の工夫や豊かさを、多少聞き分けられるようになったのか、聞く楽しみも増えました。
サッカー選手は3万人もいるというのに、ショパンコンクールの優勝者は5年に1人。大変なことです。
すさまじい技術の高みとその修練の厳しさを考えると、音楽家が世の中でもっと報いられたら良いのに、と常に思います。
それはそうと、ショパンコンクールはショパンの作品で競われるピアノのコンクールですが、驚くべきはショパンのピアノ曲ではないかと思います。
もしショパンが居なかったら、ピアノの技術は、ベートーヴェンやバッハで競われたのでしょうか。
歴史のタラレバは無意味とはいえ、ショパンがもたらした、ポロネーズ、マズルカ、バラードなどの豊かさには感銘を受けます。もしもショパンが居なかったら、ピアノという楽器は今より随分面白みが減ってしまったのではないでしょうか。
そんなことに思いを馳せながら、美しいピアノの音に耳を傾けています。
250.前を向こうとすること
2021.10.14
250.前を向こうとすること
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
専門的な意見が言えるわけではないのですが、サッカー日本代表を応援しています。
サウジアラビア戦の痛恨の失点はバックパスからでした。
後ろ向きのプレイが多かった、と代表同士で話し合い、前向きのプレイにしたようです。
レベルは全然違いますが、病院勤務時代もデイケアのフットサルで、迷ったら前に、というスローガンを掲げていた方が勝ちやすかったと思います。プロでも前向きかどうか、で、やっぱり結果は違うのだなと思いました。前を向こうとすること、何が何でも勝とうとすること、やはりそれだけでも大事なのだなと思わされます。
自力で前が向ける人はそうなさると良いでしょうし、前を向きたいけどどうして良いかわからないという方はご相談頂ければと思います。