13.声の質
2021.02.22
13.声の質
六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
私が勉強している方法に増田明氏が開発したと言われている、ボディートークという健康法があります。
医療そのものとはちょっと違い、自然体を得て、良い声を出し、内から湧き出る自己表現を可能にする内に、人間関係もしなやかになる、という健康法です。
息と振動を大切にしながら、身体の色んな所をほぐしていく方法です。
壮大な体系なので、詳細は本を読まれたら良いかと思いますが、今日はその中でも声について触れてみます。
心身相関について謳っているボディートークは、切なさは胸椎3番、怒りは胸椎8番付近の筋肉が硬くなる、と理解しているようです。最初は半信半疑でしたが、実践を重ねる内にかなりの確度で当たることが分かってきました。 初めのうちはうつ伏せの体験者さんの背中を揺すったり叩いたりしていました。その際に声をあーーと出してもらうのですが、緊張の高い部分だと声が割れます。それを揺すったりしてほぐすと声自体が良くなるし、気分も良くなるのです。
ボディートークの理解が深まってくると、相手の声を聞いただけで、どの辺が固まっていそうな声だな、と言うのを感じ取れるようになってきます。同じ「大丈夫です」という言葉も、声の質で、悲しみをこらえているのか、怒りを抑圧しているのか、などが聞き分けられるということです。
全てのケースにそうしているわけではありませんが、私は、最初のご挨拶から耳を澄ませてお目に掛かるようにしています。