180.SAD PERSONS scaleについて
2021.08.06
180.SAD PERSONS scaleについて
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
精神科入院の絶対適応を決めるという、PattersonによるSAD PERSONS scaleについてご紹介します。
Sex:男性であること
Age:高齢者、もしくは思春期
Depression:うつ病の存在
Previous attempt:自殺企図の既往
Ethanol:アルコール乱用の存在
Rational thinking loss:合理的な思考の障害(精神病症状や極度の心理的視野狭窄)
Social support deficit:社会的支援の欠如
Organized plan:具体的な自殺の計画
No spouse:配偶者がいない
Sickness:身体疾患に罹患していること
7項目以上に該当する場合は、非常にリスクが高く、精神科入院の絶対適応とされています。
(Patterson et al.,(1983) Evaluation of suicidal patients: the SAD PERSONS scale. Psychosomatics, 24:343-345)